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コールドゲーム=実力差ありとは必ずしもならない 再録

MIYAZAKI, JAPAN - FEBRUARY 19: Keisuke Nakata of Samurai Japan in action during Samurai Japan Training Camp at Hinata Sun Marine Stadium Miyazaki on February 19, 2026 in Miyazaki, Japan. (Photo by Kenta Harada - SAMURAI JAPAN/SAMURAI JAPAN via Getty Images)

高校野球にはコールドという制度があり、

これは、大差がついた場合、実力に差があるとみなされそれ以上試合を続けてい

ても逆転は不可能であろうから、

どこかで見切りをつけなければ、いたずらに試合が続くだけ、

試合を続けていても点差が開く一方で、ダラダラと締まらなく、

どこかで勝負あり、としなければいけないと考えたために設けられた制度だろう。

 

サッカーにはコールドがない。

サッカーは時間制だからだ。

試合時間が決まっているので、ダラダラといつまでも試合が続くということはな

いのでコールド制度を用いなくてもよい。

 

サッカーは点が入りにくい競技だ。

実力が離れていると思われる両者でも0-0が続くことは珍しくない。

だから、最終的にPK戦で勝敗を決することになっても実力拮抗とは限らない。

その理由は、サッカーで得点するには、あのゴールという枠に入れなければ

いけないということが、難しいのだ。

どれだけポゼッションが高くても、枠の中に入れるフィニッシュが難しい。

 

だからサッカーで拮抗差を見るならポゼッションだろう。

ポゼッションとはボールの支配率を言う。

どちらのチームがよりボールをコントロールしている時間が長いか、ということ。

すなわち、ゲームをコントロールしている、という見方ができる。

実力差があれば、ポゼッションは偏り、ポゼッションが拮抗していれば、

実力は拮抗していると言えそうだ。

 

一方、野球でコールドゲームとなったら、即、実力差があったとみなすことは

できない。

それは、野球がピッチャー次第の競技だからだ。

 

野手8人をイチローと大谷でそろえても、ピッチャーが大量失点したら

コールドゲームがあり得る。

すると、イチローと大谷がいるチームに、どんなチームを相手に持ってこようと

も実力差があるという判断になるわけがないので、コールドゲームが則、

実力差の開きということが当てはまらないということになるわけだ。

 

プロで20点近く点を獲った次の日の試合は全然点が獲れず、

敗けてしまうなどということがあるのはこれのせいで、

野球はピッチャーでリセットされるからだ。

 

プロサッカーのリーグ戦では勝率8割でも不思議がない。

プロ野球のペナントレースで8割も勝つなどということはまずない。

サッカーでは連勝が可能だが、勝敗のカギをピッチャーが握り、

毎日同じピッチャーが投げられない野球では同じチームに昨日大勝、

今日大敗ということがあり得る。

 

ピッチャーを1流のプロ野球選手で並べ、野手を大学生で並べ、

相手チームはピッチャーが高校生、野手をプロの1流選手で並べた場合、

前者のチームに分があることになる。

プロの人数では後者の方が多いのに前者が勝つのだ。

 

つまりプロが1人、アマチュア8人のチームと、プロ8人、アマチュア1人の

チームなのにプロ1人のチームの方に分があるということだ。

 

野球は一発で点が入る。

つまりホームランで点が入る。

サッカーはロングシュートが決まる可能性は、野球でホームランが出る可能性

よりかなり落ちる。

 

ロングシュートは距離が長いうえ入れなければいけない枠が決まっている。

どんな弾丸シュートも枠から外れれば意味がない。

ホームランはレフトポールからライトポールの間100メートル先へ

落とせばいい。

高く上がった打球は誰も捕ることはできない。

邪魔する者がいないのだ。

 

しかも、ロングシュートは1点にしかならず、ホームランは4点まで可能性が

ある。

さらに、ホームランは1試合で何本も出ることが多いものだ。

 

これらの理由で、野球は点差が開く試合が多くあり、

時間が決められていないのでコールドという制度を設けて強制的に

終わらせる仕組みを用いているのだ。

 

サッカーは1点を獲ることが難しい競技で、時間制を用いているので

コールドがない。

だから、1点獲っただけでいちいち抱き合って喜び合うわけだ。

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