大会自体を春はセンバツと言っているじゃない。全国を制覇するということは47都道府県の優勝したチームの中で一度も負けないチームのことだ。選抜されたチームで行われる大会ではない。“日本一になった二人”とも言ってしまうのだが、二人は日本一になっていないのだ。
アスリートは最高のパフォーマンスを出すために体を張り詰めてプレーをしている。野球選手は道具が介在するので二日酔いや寝不足でも結果が出てしまう競技ではあるが、長いシーズンで体を酷使する。だから、どこかで体をを緩める時期も必要になってくるのだ。体を酷使する野球選手なので、怪我や不安を抱えながらプレーをしているもの。よくけがさえなければ、大選手だっただろう、という言われ方をする選手がいるが、五体満足でプレーをしている選手はそもそも皆無だ。
オリンピックのソフトボールで日本がピンチの場面でサードライナーがサードをはじきショート方向へ飛んだのを逆シングルでショートがキャッチ、ゲッツーという日本にとって最高のプレーがあった。日本はこの紙一重のプレーで大きく勝利を引き寄せた。攻撃に移った日本の大きな当たりに今度はアメリカのレフトは上半身をフェンスの外に出るほど飛びつきホームランボールをもぎ取った。両者のファインプレーに勝敗を越えて感動をもたらした。ホームランを多く見せるより野球には多くの楽しみがあることを伝えるだろう。また、球場が広くなれば外野手の機敏性、肩と走者との勝負という楽しみも増える。


