セ・リーグにはDH制がまだない。
これまで長く続けていたパ・リーグとの制度の違いを覆すことに抵抗があるよう
だ。
セ・リーグがパ・リーグに追随する形がどうにも許せないということか。
どんなことも新しいことを取り入れようとするときは苦痛を伴うことが多い。
抵抗が出てくる。
コリジョンルールやリクエスト制度はMLBが先にやり出したので追随しやすい
のだろう。
というより、野球発祥の地で始めたことをこちらが取り入れないのはおかしいと
の観念さえあるので躊躇がない。
矛盾に満ちたクライマックスシリーズもいまだに続けているのはMLBのプレー
オフ制度を倣っているからだ。
アメリカ様のやることには躊躇がいらないが、セ・リーグがパ・リーグを追従す
る形はだめなのだろう。
かつて巨人が示した導入の理由は3つあり、その中のひとつに
「第三に、我々はお客様にプロならではの試合を提供する責務があります。セ・リーグでは、点差によって投手がバッターボックスの後方に立ってバットを振らない、または空振りする場面が見受けられますが、プロスポーツとして本来許されるものではないと考えます。」
とあった。
巨人のこの理由こそがまさに枢要で、この部分は実現しなければいけないこと
だ。
この巨人の主張は最も大事にすべきところで、一字一句全てが正しいものだ。
だから、ここを無下にしてはいけないことになる。
DH制を取り入れないと決めたとしても、この部分だけは改善に向かわなければ
いけないところだ。
その理由を記していこう。
ピッチャーが、野手顔負けのバッティングをみせることで、その選手の野球セン
スに感心したり、投手の打撃成績記録を楽しんだりといったことはある。
もともと、野球ではピッチャーが最も重要になるため、チームで一番うまい奴、
ハイセンスな奴がピッチャーを務めることが多い。
また、ピッチャーは野球センスに優れた奴が高い能力を発揮する場合が多い。
プロ野球選手になる選手の多くが少年時代から高校時代に至るまでエースとして
活躍していた事が多い。
プロ野球選手で幼少期からピッチャーを経験したことがないという人はいない
と思われる。
一度はマウンドへ上がっていることだろう。
オロナミンCの”子供の頃からエースで4番~♪”というやつだ。
しかし、いくら打撃が良いピッチャーと言っても、打者(野手)としてプロの世
界に入って、1軍に選抜され、日々打撃鍛錬をしている選手よりは劣る。
大谷だって打撃の練習を重ねていなければ、プロの1軍打者には及ばないのだ。
ピッチャーの打席を避けるべき理由は、プロという最高レベルの試合の中で、
その瞬間、アマチュア以下のレベルの対戦が繰り広げられてしまうからだ。
次回へ。


