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この一瞬に俺のすべてをみせつけてやる

野球は今、オフシーズンだが、この時期はサッカー、ラグビー、バレーボール。

他にもあるだろうが、大きく取り上げられてるのはこれら。

 

昨日は春高バレー決勝。

今日は高校サッカー国立最後の決勝。

 

春高バレーの男子は愛知・星城高校が、史上初の2年連続3冠達成。

 

毎年、選手が入れ替わる高校スポーツで勝ち続けることは至難だ。

 

今回の優勝は99連勝での締めだったそう。

 

今の3年生が2年生の時から主力として戦ってきたから2年間強いチームでいられたわけだが、

おそらく、2年間負けないということは、個々がスタープレーヤーぞろいなのだろう。

 

プロと同じで高校スポーツも学校が力を入れ、お金を投入することが強くする条件。

 

お金をかければ、設備、指導者、良い選手、援助といった環境が揃うわけだが、

高校生は成長期なので一気に実力が伸びるものだ。

 

最初は実力が劣っていても、逆転するほど成長可能なので弱者も諦める必要はない。

 

その中で、モチベーションを保ち勝ち続けた星城高校はあっぱれ。

 

女子は名門・九州文化学園が優勝。

九州勢同士の決勝となった女子は、一昨年ま4連覇し、昨年連覇がとぎれ、

雪辱を期す、レッドドラゴンこと東九州龍谷高校との一戦となった。

 

フルセット、デュースからの逆転という本当に素晴らしい戦いだった。

一球一球に集中し、

この一戦にかける意気込みは見ているこちらも引き込まれる。

 

九州文化学園はエースにボールを集め、他の5人は拾いまくり、なんとかエースに決めてもらおうと必死。

 

東九州龍谷も相手のエースのアタックをレシーブし、

2年生のころからのセッターが仲間に回しまくり意地を見せる。

 

フルセットのどちらも必死の攻防には胸を熱くさせられた。

 

まだ、高校生のこの子らの

一生懸命さと意地、真剣なまなざしには日本の底力になると感じたし、

こういう文化をもっている国柄を誇りに思った。

 

なにかにつけ、日本を非難してくる隣国には

日本はこんな文化が根付いており、こんな子供たちがいるんだと見せつけてやりたい気持ちになったね。

 

この大会で

印象深いのはレギュラーである下級生が、

「先輩のおかげ 先輩にひっぱってもらってここまで来た」

という主旨の発言をよく聞いたこと。

 

まだ、来年もある下級生が負けると、上級生以上に泣き崩れ、「3年生に申し訳ない」と。

 

フル代表にも選ばれる熊本信愛女学院の2年生古賀選手は、

日本代表に選ばれることより、高校日本一になることに賭けていると言っていた。

 

3年生を差し置いて試合に出る下級生は、それをサポートしてくれた先輩の分も負けられないわけだ。

 

高校生活という小さな世界で濃密な時間を過ごしてきたから

もう二度とこないこの瞬間に全てを賭けるわけだ。

 

どの高校スポーツも負けたら明日はない戦いだ。

 

負けたら明日はない戦いに、その時の青春のすべてをぶつける。

 

負けたらもう今の仲間とはプレーできない。

後輩は負けたらもう先輩とプレーできない。

昨年の悔しさを何がなんでも晴らす。

王者は、先輩からの伝統をここで途切れさすわけにはいかない。

監督を男にする。

けがしてプレーできないやつのためにも勝つ。

いろんな意地がグランドやコートで交錯する。

 

だから試合に対するこの情熱は鬼気迫るものがある。

 

一球にかける執念、意地と意地のぶつかり合いがたまらない。

 

試合が終わると、人生でこれ以上は泣くことは、肉親を亡くしたときだけだろうというくらいの号泣だ。

 

この一瞬にかける若者の真剣なまなざしはよろしい。

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