私は冬季オリンピックはあまり興味がない。
その理由は、アスリートの祭典であるオリンピックという名にまったくなじまない競技が多いからだ。
冬季競技世界大会といったほうがイメージに合う。
オリンピックと言ったほうが注目度が違うし、興業としての盛り上がりが違うのでこうしているのだが、
オリンピック競技として見るには、ワクワクするものはほぼない。
その競技の世界大会として見るのならいいが。
しかし、マイナー競技が多い冬の競技は、注目されるこの機会を逃すわけにはいかない。
だから、この大会に賭けている選手ばかりだ。
しかも4年に一度。
これを逃したらもう次はないことがほとんど。
その中でこの伊藤選手の無念さは想像に易いものだ。
この一瞬に生活の全てを賭けてやっと掴んだにもかかわらず、まさかの練習での怪我だから。
もう二度と戻らない瞬間に賭ける高校スポーツにも通じ、
そこでの無念さ悔しさはその後の人生にも大きく影響するものだ。