今週はいよいよダービーウィークとなった。
・政人のために1993
この年、もともと一番評価の高かった馬・ウイニングチケット。
ナリタタイシン、ビワハヤヒデとともに3強を形成し、ダービーでは3頭の1,2,3フィニッシュ。
そしてクラシック3冠を3頭で分け合うこととなった。
ベテラン柴田政人、初のダービー制覇。
政人にダービーをとらせるために生まれてきた馬ともいわれた。
・史上最強馬1994
この年、史上最強馬ナリタブライアンが4歳4冠を達成する。
しかもどのレースも完勝、圧勝で。レースを走るたびに差を広げていった。
皐月賞ではレコード3馬身差。
ダービーでは一頭だけ大外を走って5馬身差。
菊花賞では稍重にもかかわらずレコード7馬身。
有馬では古馬が相手だろうが関係なく3馬身。
特に強さを感じたのは皐月賞。
ハイペースで前に行った馬が全滅の中、先行してちぎったこと。
しかも2000メートルという中距離で3馬身差をつけた。
破格の強さだと思った。
ブライアンはサラブレッドとしては完成品だった。
先行しても後ろから行ってもいい自在の脚質に、
トップギアに入ったときにぐんぐん加速していくように沈み込んでいくあの走り。
そしてなんといっても素直な性格が最大の武器。
パドックでも馬場に出ても入れ込むことが一切ない。
常に落ち着いてうつむき加減に歩いていた。
とりこぼしとしては、中短距離で一瞬のだしぬけをくらったときくらいだ。
1800~2000でサイレンススズカとの一騎打ちを見てみたい。
スタートからゴールまで併せたままのデッドヒートになりそう。
・S・S旋風の幕開け1995
サンデーサイレンスの初年度産駒がこの年から走り始めた。
これ以降、今に至るまで日本の競馬勢力図を一気に変えることになる。
今、活躍している馬のほとんどが辿ればサンデーサイレンスに行きつく。
この年、もっとも注目されていたS・S産駒フジキセキが、皐月賞前に引退したにもかかわらず、
ジェヌイン、タヤスツヨシ、ダンスパートナーのこれまたS・S産駒がクラシックを制覇した。
つよし君ことタヤスツヨシがこの年のダービー馬だが、このサンデーサイレンス産駒のなかでも
クラッシックディスタンスにもっともぴったりの体型をしていたように思う。
思い出のダービー。
今週はダービーウィーク。