「白鵬が連敗!1敗キープの日馬富士リード 優勝争いは千秋楽へ」
土曜日の白鵬は、立合い、わざと照ノ富士にまわしを
与えたように見えた。
今場所の白鵬は、猫だましといい、
このように、新境地を開拓しようと、試したいことを
本場所でやっているようだ。
遊んでいるといえる。
猫だましでガヤガヤ言われると、
翌日の稀勢の里戦にはいつものように張り差しから
一旦ぐらつくも、見合った瞬間、張り手を繰り出し、はたき込んだ。
格の違いをみせつけ、いつも通りの白鵬を印象付ける。
そして、日馬富士に敗れた次の日の土曜日の照ノ富士との
一番は、1敗で並んでいるにもかかわらず、
また遊んだ。
立合い、あたりに行かず、照ノ富士にまわしを与え、
がっぷり四つになり、力比べをファンに見せた。
この日は、幕内人気力士が3人も休場した。
館内の客を喜ばせる一番をと
横綱の責任と、さらには
1人次元の違う位置にいる立場から、できる行動だ。
がっぷりになってからも相手の上手を切れば、
勝てただろう。
しかし、それでもあえて力勝負に持ち込んだ。
胸が合えば、体の大きい照ノ富士の方が有利なのだが、
横綱の意地と試し心だった。
勝負には敗れたが、横綱は全く悔しくない。