先の日曜日は、都道府県対抗の女子駅伝が開催されていた。
私が以前から注目しているランナー鈴木が愛知のアンカーとして
登場した。
以前、鈴木について記した内容は2015-12-30
最終9区10キロを任された大エース・鈴木は、
トップから1分37秒、4位でタスキを受けた。
10キロを1分37秒は絶望的な差だ。
本人も逆転できるとは思っていなかったようだ。
昨年は、1分の差を数秒追いつけず、悔しいレースとなった。
昨年、愛知は4位。
1位から4位までがそれぞれ1秒差。
42.195キロの距離を9人ずつ要して2時間10数分をかけ
その差が1秒ずつというドラマティックなレースだったようだ。
10キロ1分37秒の差は
1キロで10秒ほど詰めなければいけない。
10秒とは、1キロ3分ちょっとで走るとしたら50~60mをつめなければ
いけないことになる。
10キロという短い距離なら相手も突っ込んで行こうとする。
突っ込むとは、ペースを考えずにハイスピードで走り、
バテてもなんとかもたすという走り方のこと。
残り1.6キロ 8.4キロほど通過した時点でトップをとらえた。
その前に2位の兵庫がハイペースでトップをとらえにかかり、
3位の群馬も追い上げようと突っ込んできた。
トップの京都のペースが上がらないので
2位兵庫、3位群馬に注目がなされ、
この2チームが驚異の追い上げかと思われたのだが、
それもあっという間、主役の座を一気に鈴木が奪って行った。
ただ追いついただけでなく、さらに差を広げ、独壇場だ。
1分37秒の差を10キロで逆転という歴史的レースと解説者も紹介していた。
愛知は悲願の優勝のために、大エース・鈴木を見守る他の選手たちは、
鈴木の快走に涙を流しながら声を掛けていた。
だが、意外なことに鈴木は区間2位だった。
エー!
そして、愛知は区間賞がなく優勝だそうだ。
エー!
鈴木のバネの効いた走り、無駄な肉がなく、短距離ランナーのような
スピード、筋の入った脚線美。
怪我がちで、すでに24歳となってしまい、身長もさほどない鈴木だが
あの走りは惚れる。
鈴木かっこいい。