代表選考は、妥当とされる結果に落ち着いたようだ。
陸連も一仕事終えたといったところか。
妥当とされるのは、それぞれのレースで差がはっきりしたことで
選び方に迷う必要がなかったからだ。
「高橋尚子さん 安易な1発選考論に警鐘、的外れな選手批判にクギ」
高橋尚子が言うように一発選考は難しいだろう。
大命題は、オリンピックで最も活躍できるとみられる選手を選ぶことだ。
オリンピックから期間が空いてしまう大会で選手を選考するのは
危険がつきまとい、
また
権威のある世界大会で結果を出した選手を選ばないのも納得いかない。
あまりにオリンピックから近い大会を選考レースとしてしまうと
そこを照準に消耗して本番で結果が出ない危険がある。
であれば、
許されるギリギリまで待って、
できるだけ多くの大会での記録、内容によって選びたいと思うのが
心情で陸連の選考基準規定はよくわかる。
毎年、物議を醸すのは
最も活躍できる選手を選びたい心情が誰にもあることと
とても繊細で体力を要する競技の特性からだ。
選考基準も
この世界に精通している人たちがよく考えてこの方法になっている。
一発選考は難しいし、こういう仕組みにしたいだろうし、
混迷してしまうのは仕方がない。
どんな選考方法を採用しても最良とは言えないだろうし、
オリンピックでの結果に必ずつながるわけでもない。