バレーボールでもチャレンジ制度が導入されている。
詳しいルールは知らないが、その活用は、ワンタッチがあったかやライン上でのインかアウトかの場合が多い。
ここでひとつおかしな行為がある。
ワンタッチの場合に、攻撃側がアウトの判定をされた際、
「今、ワンタッチあった!」として、リプレイ検証を要求するのは、わかる。
しかし、守備側のブロックがワンタッチと判定されてリプレイ検証を要求して、
結果、判定通りワンタッチだった。という場合のチャレンジ活用の意味がわからない。
味方のブロックにチャレンジを使うのか?
チャレンジは使用制限があるから無駄に使えない。
味方のブロックに触ったか、触らないかは、本人が一番わかっている。
触っていないのに触ったと審判に判定されたのなら、チャレンジしたらいいが、
触っていたのなら、本人が
「今、私、触ったからチャレンジしたって無駄。やらないで。」と言ってチャレンジしないと思うのだが。
女子のオリンピック最終予選でのタイ戦ではこんなおもしろいシーンがあった。
タイチームが、チャレンジを要求した。
ところが、「やっぱ、やーめた」としたのか、取り下げたようだった。
ところが、ルールでは時間が決まっており、取り下げは認められていないらしく、
真鍋監督が、「要求したじゃないか。リプレイ検証してよ!」
と審判に詰め寄った。放送の解説でもそのように伝えていた。
審判は、取り下げて試合続行しようとしていたので、血相変えて真鍋監督が抗議したのだ。
つまり、そのプレーの判定は、間違いがなく、日本に加点されるプレーだと真鍋監督は確信していたので
タイのチャレンジをしっかり通して、日本に加点されつつ、
タイのチャレンジ権利を行使させて、失敗に追い込み、回数を少なくしようとしたのだ。
ところが、リプレイすると、審判の判定が間違いとなり、チャレンジ成功となってしまった。
タイに得点が入ったのだ。
日本としては、墓穴を掘ってしまった結果だ。
そのまま、試合続行していれば、日本加点のままだったのに。
どちらも予想外のリプレイ検証となり、審判、両チームのプロの目と、皆、判断を間違っていたことになる。
おもしろいシーンだった。
墓穴を掘った真鍋監督は、所在ない様子。