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日大アメフトのルールを逸脱した暴力行為。
ハナから相手を傷つける行為である格闘技では、選手の体に十分配慮して、
ルールを厳格化、スポーツとしてのルールを厳密にする。
しかし、あのルール無視の傷害事件は起きた。
桜庭VS秋山では、秋山が、体をすべりやすくするクリームを塗ってリングに上がった。
事の顛末は感想肌なので保湿クリームを塗っていて
それが、禁止物だとは知らなかったということだったと記憶している。
にわかには信じがたい言い訳であった。
そして、知らなかったというのは言い訳にならない。
このすべりやすくした体のおかげで、タックルを得意とするアマレス出身の桜庭に捕まることを防いだ。
完全に間合いに入っていながら逃げられるという、桜庭にとって不可解な展開になり、
そのため反撃にあってしまい、数十発殴られ、レフェリーストップとなった。
秋山は柔道出身で武道を心得ていながら、このありさまだ。
ルールに反する行為で人を殴り続けたのだから公然の傷害事件のはず。
秋山は逮捕されることなく謹慎処分が下り、その後はまた、リングに上がることが許された。
まったくもって納得いかない裁定だった。
そして、この大会を主催したK-1は、秋山に謹慎のペナルティーを課しただけで、
自らを律することはなかった。
主催者側は格闘技という命に直接かかわる興業で、ルール違反を見逃したという醜態をさらしている。
ルール違反、反則が絶対起きないよう、徹底監視、徹底チェックを行わなければならない。
人が死ぬかもしれないのだ。
秋山と同じレベルで罪がある主催者は、誰にも指摘されないことをいいことに、
秋山への謹慎処分くらいで幕引きをはかった。
秋山も谷川(K-1最高責任者)も人を傷つける興業を行うにはどうしても必要な精神性を疎んじた。
だから公然の傷害事件が起きたと解することができる。
見る側も、興業としてのみに見方が偏っていると判断を誤る。
眼前で命を落としかねない行為が行われている。
嬉々として観ているばかりではダメということを興じる前に認識し、理解していないと。
ファンが、ショーとして、あるいは興業としてしか捉えないような甘い認識をしていると
行き過ぎた行為を助長することになる。
格闘技は暴力と紙一重だということを認識することだ。
本来はなくていいものだから。
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