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相撲そのものが痛みをともなうもの 今週のトピックス

先日、宮城野部屋で石浦と宝香鵬がけいこ中に熱くなり、拳を振り上げ、足蹴りといった

ケンカがあったらしい。

 

勝負が決まった後に、勝った方がだめ押ししたことや、立ち合いの張り差しなども発端となった。

見かねた白鵬が間に入ったそうだが、熱くなった2人は再び拳を握りながら乱闘を演じてしまったとのこと。

相撲界は一連の暴力沙汰があったので、これも同列の暴力と捉えられがちだが、

今回のものはそれらとは性質が全く異なる。

 

肉体のぶつかり合いで勝敗を決める世界で痛みをともなう争いを排除することなどできないし、

排除していたら、相撲そのものの競技性に疑問符がつくことになり、

その存在を否定することにつながり、矛盾となる。

そもそも相撲とは相手を撲ると書いて相撲だ。

 

相撲という、稽古で解決できる方法があり、その道のプロなのにその技を使わないで、

殴ったり、蹴ったりするという不可解さは残るが、お互いが納得して蹴ったり、

殴ったりしてるなら、たいした問題ではない。

周りがその辺にしとけと諫めればいいだけだ。

それまでのいきすぎたかわいがりやいじめで死なすこと、日馬富士、貴ノ岩の件とは全く違う内容だ。

 

今まで問題になってきたものは、立場を利用してのいじめやパワハラだったから。

とはいえ、良いわけではないし、稽古場でのケンカを看過はできないので、

何らかの戒めがあって当然だから、協会からの制裁があった。

ただ、重いものでなかったし、この件を大げさに取り上げるメディアもないのは

それが、大したことではないから。

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