野球ではコリジョンルールが浸透し、ボナファイドというルールもできた。
それまでは、ランナーの体当たりやゲッツー崩しのスライディングはファインプレーの
類だったが、目を覆いたくなるような危険が繰り返されたことにより、今は卑劣なプレーとなり、
規制と回避の対象となった。
野球では卑怯と見られるプレーに隠し球がある。
隠し球はやられたランナーも怒りを表し、観衆もドヨドヨとざわめきが起きる。
味方でさえもそのプレーを賞賛するに憚れる。
相手の虚を突くという点では、1対1の対戦型スポーツの常道であり、勝負はそれの繰り返しのはずだが、
隠し球においては賞賛されるプレーではないとされている。
サッカーでは、シミュレーションというルールが10年前くらいからだろうか、つくられた。
それは審判の目をごまかすような行為は卑劣と言っているわけだ。
審判の目を欺くプレーにユニフォームを引っ張るというのもある。
日本サッカーは国際試合で女子がフェアプレー賞を受ける。
ファンが敗れた後、スタンドのゴミを拾って帰る姿に世界が賞賛したとされている。
でも、ユニフォームを引っ張ることは技術のひとつとされる。
ゴミを拾ったり、女子はフェアプレー賞をもらったり、という日本は特に誰からも強要されていないことを
率先してやり、称賛されて、誇りにしておきながら
ルールでダメと言われていることをやっても、「当然のプレー」「仕方ない」で片づけているのは、不思議な解釈だ。
技術のひとつとされ、ファールのホイッスルが鳴ると「これはしょうがない」とか常識として平気で言っている。
フリーになった選手を後ろから羽交い絞めにしてイエロー覚悟でとめることも、しょうがないひとつとされる。
シャツを引っ張ったら「うまいですね」「審判にわからないようにする技術」、
カウンター阻止のわざとイエローもらい「これは、仕方ない」
たしかに勝つためにはしょうがないだろうが。
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