大混戦を演出したのはまず、1区の超スローペースだ。
信じられないほどのスローペースで、最初の1キロを3分33秒くらい。
こんなの市民ランナーでもいくらでもいるほどのペースだ。
最近の高速レースを考えればなおさら3分33秒は遅すぎる。
どうしてこうなるのだろう。全員がケガをしていたのかと思うくらいありえないペースだ。
これが今年の波乱を象徴し、演出したという印象が強い。
青学はキャプテンが骨折し、ベストメンバーを組めず、それでも層の厚さを誇るも山登りでブレーキ、
往路をまさかの12位となってしまった。
復路はさすがの実力を見せつけて優勝。総合でも4位までもっていった。
青学の原監督は本意ではなかったろうが、このレースの中で4位まで持ってきたことに
喜びを持っているようだった。優勝できなくても選手の頑張りやチームの充実を
感じれば、手ごたえにつながるものだ。
それでも青学は復路の区間賞なし、往路優勝の創価も往路では区間賞なし、最多区間賞は東国大と駒大で2つ。
2区では区間新も出した東国大が総合ではシード圏内ギリギリの10位だ。
出入りの激しいレースとなった。
戦国箱根と言われていたが、戦前の評価以上に、戦国97回をあらわしたレースとなった。
それがもっともあらわされたのは往路で繰り上げがいなかったことだ。
全てが異例の展開となり、まさに世情をあらわしたような2021年のはじまりのレースだった。
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