昨日、内村が得意の鉄棒で落下し、不本意の結果ながら退く決意を競技の直後、言っていた。
そこまで言わなくていいよ、と思ったし、なかなかカメラの前では言えないことを語っていたが、
正直で素直な気持ちの吐露だった。
自分のできることはここまでだ、と実感し、自分の人生の大きな転換期が来たことを悟った。
土下座したい、とまで言っていて、その気持ちはよくわかる。
王者としてのプライドがあるので不本意な結果には言葉を選ばずその時に思ったことを吐き出したくなるものだ。
内村の功績を鑑みれば土下座などとんでもないことであり、ありがとう、という気持ちしかないのだが、
競技者、勝負師としては準備と結果のギャップに苛立ち、スッと腹に落とすのは難しい。
体操という肉体ひとつに頼る競技で長くトップで居続けるというのは不可能と言えることだが、
内村は超人として、それを可能にした。
さらに肉体に頼ることから若さが絶対の武器になるはずのところ若い選手より高いパフォーマンスを見せつけてきた。
大変な偉業だ。
人類の肉体の可能性を存分に見せつけ、内村の肉体と頭脳とメンタルは研究すべき対象だ。
だが、採点競技であるために、マイナー競技に甘んじる体操だから内村の偉業が
伝わりにくい。
本当にこれまでお疲れさまでした。
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