盗塁の技術についてのつづきだ。
3つ目の要素、スライディング。
歩数が合わない場合でも、対応できるよう
どちらでも滑ることができるようにしておくことは、ゲームを有利にする。
私は、高校時代、盗塁の際に13歩を要していた。
これが嫌で、12歩に縮め、右足を折ってスライディングしようと
自分の技術をひとつ増やそうとした。
ところが
練習なしで、いきなり練習試合で試みた。
私はひざをすりむいて、出血し、けがをしてしまった。
以来、右足を折ってのスライディングはやっていない。
そして、12歩での盗塁をすることではなく、リードで距離を稼ぎ、1歩の歩幅を改善し、
歩数11歩で左足を折るスタイルにしようと盗塁技術にテコ入れを施した。
スライディング技術はどういったものが良いのだろう。
スライディングは、全速力で走り込み、オーバーランを避けるため行う。
または、
スタンディングで触塁すると減速するため
そのスタンディングより速く触塁でき、減速を極力抑えるために行う。
つまり、スライディングは減速する行為だ。
触塁するために減速するスライディングという行為を
できるだけ、早く、なるべく、駆け抜けに近いスピードにする技術を考えるのは必然だ。