昨日、短い距離では、下から投げなければならず、
上からしっかり投げろの指導は間違いだという話をした。
それはコチラ→『変遷する野球の常識 指導の間違いから』
同じように指導の間違いとして指摘した
「捕手から投手への返球時に二遊間がカバーを怠る場面が目立つ。」
ということ。
その内容はコチラ→『日本の最強U-18は、なぜ世界一を逃したか など 今週の出来事』
私が子供の頃、
初期段階での野球の指導としては、このカバーは常識だった。
今でもそういう教えなのだろう。
しかし、これは、必要ない。
というより、そもそもの目的を達する前段階で
理論矛盾をしている指導だからだ。
それは、
この二遊間のカバーというのが、
キャッチャーからの返球に備えてのカバーだからだ。
つまり、
カバーに入る前段階で、キャッチャーが気をつければ
事足りることだからということだ。
キャッチャーからピッチャーへの返球は、
守備側としては、アウトをひとつ取る行為ではない。
つまり、一生懸命やる必要もなければ
素早く行わなければいけない行為でもない。
そこでミスが起こるかもしれないなら、時間をかけて
丁寧に行えばいいだけだ。
キャッチャ-がゆっくり、立って、返してあげればミスは起きない。
それでもだめならお互いに歩み寄って手渡しすれば絶対にミスがない。
いわばインプレーではないようなところまで
カバーの必要があろうはずがないのだ。
こんなことに
基本を怠っているなどと言っているようでは、
本当の基本の怠りに神経が行き届かない。
基本の怠り、基本の徹底、チームでの確認事項とは
勝つためにどうするか、アウトを奪うためにできることは、
点を獲るためにやれる可能性があることは
ということにあり、
ピッチャーへの返球へのカバーなどどうでもいいことだ。
広島の1,3塁における1塁牽制時の3塁ランナー シャッフル
のような勝利へ直結する準備こそが基本の徹底というものだ。