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盗塁の技術Ⅵ

昨日のつづきだ。

昔、100mの日本記録を出した陸上選手が代走専門として

プロ野球に入団したことがあった。

 

人から聞いた話だが、

野球素人だったため、盗塁の際、ランナーコーチの合図で

スタートを切っていたそうだ。

 

それを、

ファーストの選手が合図しても、走ってしまうため

使い物にならなかった。と聞いたことがある。

 

どこまで本当かわからないが。

 

しかし

鈴木のような選手がいるわけで

走ることが速いという能力がすでに備わっている選手を

ちょっと鍛えれば、きっと戦力になると思う。

 

盗塁成功率が低かったこの選手も、

ランナーにいる際は、味方の打率を上げたという効果を

及ぼしている。

 

つまり、走ってくると警戒するバッテリー、

直球主体の配球となり、バッターは絞りやすくなるということ。

 

以前、テレビ番組の企画で

マイケル・ジョンソンがランナーをやったことがあった。

 

「世界最速の胴長短足」と言われたジョンソン。

 

 

テレビの映像からは、さほど速いように見えないのだが、

トラック競技で、圧倒的な強さを誇っていた。

 

そのジョンソンが塁間を走ると、スラッと伸びた脚が

大股で走り抜ける。

 

短足のはずのジョンソンの脚は、とても長く見えた。

 

トラックを写す映像は、遠くから撮るのでスピードが伝わりにくい。

この企画では、ダイヤモンドを走るジョンソンにのみスポットをあてているので

近くで撮影し、スピードが伝わってくるのだ。

 

ものすごい速さだった。

数歩で次の塁にたどり着くような感覚で

速く、かっこよかった。

 

野球選手にはいないかっこよさだった。

 

陸上選手からの流入は戦力になるはずだ。

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