毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

高校日本代表で起きたことは、すでに多くを言っていた

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

今年の夏を盛り上げた高校3年生の高校野球は、国体を残すとはいえ区切りがついている。

興味はドラフト、進路へと移行する。

 

こんな記事を目にした。

小枝監督、清宮主将が今大会を振り返る

この記事にある多くの事をこの場では、かつてから指摘している。

 

まず、

「(オープニングランドのアメリカ戦では)27アウトのうち23奪三振でも勝てない。この競技の難しいところでもあり、面白いところでもある。」

とある。

 

野球は三振を奪う競技でもホームランを打ち合う競技でもない。

ホームベースを1回相手より多く踏むために、守り、攻撃するという競技だ。

通常これだけ三振を奪えば楽勝になるはずが、

この試合は、逆に日本がシャットアウトを食らっている。

それは、野球はピッチャーで決まるわけで、ピッチャーがホームを踏ませなかったアメリカが

ホームインを4回許した日本ピッチャーと守備陣に勝った。

ホームを踏むために戦略を施すことが勝敗となる野球のルールが、如実に顕れた試合だった。

 

次に、

具体的な敗因はどこにあったのか。
「金属から木製バットへ移行する中で期間が短すぎる。トップクラスのチームは対応が早い。韓国は高校時代を木製で過ごしている。今年は(攻撃の)軸をしっかり作った。ところが数字が上がったかと言えば、そうでもない。打撃は10分の3、3分の1で上出来と言われる中で、難しいものと感じた」

とある。

 

打つという作戦は、成功確率が低いばくちだ。何度もこの場に記してきた。

だから、打つという行為は、単純にヒットを打つだけでなく、

アウトになっても球数を投げさせたり、ランナーを進めたりすることにも価値があり、

ホームベースを踏むためにチームで根拠をもって攻撃することなのだ。

 

たとえ序盤は0点が続こうとチームで方針を固め、球数を投げさせたり、打つべきコースや

球種を決め、意識して打っていく。

あるいは、相手の弱点と思われるポジションに打球を集め、守備の乱れを狙ったりする戦略もある。

さらには、相手の力量とこちらの力量から9イニングで5点を奪えるだろうと算段すれば、

それを、自陣の守備で何とか4点までに抑え、勝利を手にする戦略をたてたりする。

それを打線といい、それを野球という。

 

 

監督は技術論にも踏み込む。
「金属バットで長打やタイムリーが出ても、特有の『交通事故』に気づかないものなんです。インサイドからしなりを持っていかないと、外国人投手の特長である『動くボール』には対応できない。基本に立ち返っていかないと難しい。外国人打者はスイングが強い。下半身がしっかりしているから、スイングが崩れない。日本の選手もマネすべきだと思う」

 

金属バットを使用する高校野球では、芯に当たらなくともオーバーフェンスする。

そのため、特に打ち方にこだわらず、振り回して詰まってもいいし、芯に当てに行っても

どちらでもホームランが可能だ。

飛ばすための体づくりが促進していること、研究が進み、練習と情報が高度になったこと、

そして何より金属バット自体の性能がどんどん上がっている。

 

明日も続けよう。

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP