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ランナーへ指示を出すことは素人でもできること

中日の走塁ミスは指示を出すべき次打者に責任があろう。

それは今回のホームベース上での出来事は得点にからむので目立ってしまい、

走りを緩めたランナーに目が行ってしまいがちだが、今回ほど目立つプレーでなく、

三塁ベース上でスライディングの指示をコーチャーが出さなかったら、それはおそらくランナーより

コーチャーが責められるからだ。

2023-5-23 中日の走塁ミス ランナーはうしろで起きていることがわからない

 

ホームでは次打者がランナーコーチとなる。

ホームへ向かって走るランナーはパスボールやスクイズくらいしか自分の前でボールが扱われているということがない。

ホームへ還ってくるランナーのうしろでボールが扱われている場合は一番近い位置にいて、

見ることができる次打者がランナーコーチとなり指示出しへと動く。

WBC準決勝のサヨナラの場面では三塁を周ろうとする周東からよく見えるベンチの選手たちが

グルグル手を回し、背後のボール状況を伝えていた。

 

ホームクロスプレーになり得る状況においては次打者が、走ってバットを引き、ランナーに指示を出す。

この時、次打者の溝脇は右手を上げていた。

これは普通、“ノースライディング”をあらわす。

手を挙げた場合は、ボールは還って来ていないからゆっくりでいいぞ、という意味になる。

 

ただ、この時は2死で後ろにもランナーがいるので、たとえホームにボールが還って来なくとも、

うしろのランナーがクロスプレーになっているか、を確認してホームへ還るランナーに指示を出さなければいけなかった。

 

おそらく溝脇は三塁を見ていなかったか、見ていてもそれが点につながらなくなることに気づいていなかった。

そこまで気をまわしていなかったのだ。

これまでの野球人生でそういう状況に出くわしたことがなかったので気が付かなかったのか。

それとも、ごくたまにしかないプレーだから忘れてしまったか。

それとも、プレーヤーとしての神経が足りないか。

 

そうしょっちゅうランナーへ指示を出す練習などしない。

打つことやノックは毎日のごとくやるが、こういういつあるかわからないプレーは

ほとんど練習などしない。

それでもプロならそれくらいわかっているだろう、という意識もチーム内にはある。

だから練習しないし、起きてから、えっ?そんなこともできないの?と驚いてしまう。

 

ここでは石川より溝脇のミスとして深掘りしてみた。

本当に石川より溝脇に責任があるか。

もう一度明日、検証してみよう。

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