高校野球ではフォアボールを勝ち取るとガッツポーズをよく見かける。
ファールが重なり、決しない対戦がついにボール4つとなり、打者の成功となると、
ベンチに向かってガッツポーズ、ピッチャーはがっかりする。
ファールが重なるということは、ピッチャーは抑えに行っている。
そこを球数重ねられ、出塁を許すとピッチャーのショックは大きい。
初球をヒットされた方が楽だ。
だから、打者としてはヒット以上に価値ある打席で、バッティングとしては大成功、
チームにとって大きくプラスに働く。
デッドボールでもガッツポーズをする場合をよく見かける。
プロでは怒ることや嫌な顔をすることがほとんどなのに、高校野球は一瞬、痛みで顔をくもらせても
チャンス拡大はガッツポーズへとつながる。
日本シリーズで当時、西武だった片岡はデッドボールに手を叩いて喜びを表現した。
その後、盗塁→送りバント→内野ゴロで点をもぎとった。
高校野球の場合はトーナメント、日本シリーズの場合は短期決戦と負けられない試合だから
ひとつの出塁がたとえフォアボールやデッドボールでもガッツポーズになるのだ。
一点が欲しい場面、終盤の僅差などでは顕著だ。
そのデッドボールだが、プロと高校野球では基準が偉く違う。
高校野球とプロの野球での判定はストライク、ボールを代表として大きく違うところだらけなのだが、
このデッドボールに関しては打ちに行って当たってもデッドボールのプロに対して、
当たっているのにデッドボールにならない高校野球という現象がある。
明日へ。