昨日、三振前のバカあたりという野球界に浸透した俗語の真相を記した。
同じく俗語でフライの落球に”お見合い”がある。
”お見合い”は、フライを追う2人ないし3人の野手が、
譲りあっていしまい、皆、脚が止まることで誰も捕球できないことを言う。
これとは逆に、追う野手が皆、自分が捕ろうとしてしまうと激突が起こり、落球してしまう。
お見合いも激突も声の連携がとれていないために起きるエラーだ。
そして、こういう場合にチームで約束事を設けて、ミスを防ぐことを徹底しなければいけない。
取り決め、約束、準備で免れるミスは、
チーム作りの一番最初にやらなければならないこととなる。
年齢が下がるほど、レベルが下がるほど、できていない傾向が強い。
技術に甘いほど、こういうところを疎かにしがちなわけだ。
いくつか声の連携についての基本を記しておこう。
まず、内野と外野の間に落ちそうなフライ。
声を出すのは外野手と決めておく。
外野手が声を出す理由は、
外野手は前へ走るからスピードに乗りやすく、捕ることができる範囲は、基本、内野手より広い。
だから、外野手が自ら捕れると判断した打球は、捕ると意思表示するのだ。
掛ける声は、
「OK」とか「オーライ」とか「ガリッ」とか。
ちなみに「ガリッ」とは「I got it」のこと。
この時の掛け声は捕るという意思表示のみだ。
「任せた」や「セカンド(ショートなど)」といって内野手に捕る指示を出すと
声が聞き取れない時、
外野手が捕る気で声を出したのか、譲っているのか判断できない事も起きかねない。
したがい、声を出した時は外野手が捕る時のみと決めておく。
内野手は、自分から声を出さない。
声を出さず、とにかく捕れそうなら追いかける。そして外野手が声を出した瞬間、
避けるのだ。
もうひとつ、外野手が声を出す理由がある。
それは、明日へ。