今、土のグラウンドをホームとしているのは阪神だけだ。
守りの記録をつくるには阪神の内野手にとって厳しい。
当然、連続無失策などは人工芝を主戦場としているチームの内野手の方が楽だ。
そうなるとゴールデングラブ賞も阪神の内野手は少なくなりそうだ。
ところが今年は3人が阪神からだ。
ゴールデングラブは守備が一番うまい選手が受け取る賞ではない。
ほとんどベストナインに近い。
守備がうまいとは言えないが、チームに貢献し、打撃でも成績を残し、常時試合出場し、
目立ったエラーがなければ受け取ることができる。
根本的なうまさよりもそちらが優先される。
阪神内野陣にとって不利となるはずの守備記録だが、勝負については有利にはたらきそうだ。
それは土に慣れている分、難しい守備で鍛えられるという見方ができるから。
他のチームは人工芝でぬるま湯に浸かっているので、いざ甲子園に来るとプレッシャーが
かかり、守備の乱れが起きやすくなる。
守備記録は同じ条件では戦わない。
土と人工芝という条件の違い、これはホームランにも当てはまり、球場の大きさ
外と中という条件の違いがあるが、試合ということとなると、全ての対戦が条件は同じで対決する。
阪神には死のロードと言われる甲子園を明け渡し、遠征が続く期間がある。
高校野球が行われる夏の期間、長く相手本拠地で戦う期間が続き、心身ともにつかれるとされ、
この期間に負けが込むのだ。
甲子園で勝てる分、これのおかげで帳尻を合わせているのか。
それにしては日本で2番目に古いチームが日本一になること2回だけ。
今回が38年ぶりというのは理に合わない。