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野球の醍醐味を減らすピッチクロック

ロイター/USA TODAY Sports Jun 11, 2021; Phoenix, Arizona, USA; Los Angeles Angels pitcher Shohei Ohtani reacts after being called for a balk in the fifth inning against the Arizona Diamondbacks at Chase Field. Mandatory Credit: Mark J. Rebilas-USA TODAY Sports  ボーク 大谷翔平

ピッチクロック元年となった今年、選手にとっては憤懣ととまどいといったところか。

目的はスピーディな試合進行と試合時間の短縮だ。

ただ、これらはずっと言われてきたことだ。

 

それの対策としてピッチクロックが一番良いとされて採用されたのだろうが、むしろ選択としては悪い方だ。

それは、野球は間がある競技であり、こここそが醍醐味だから。

 

競技性としてここをなくしたら、浅薄にならざるをえず、発展しないのだ。

野球はサインがたくさんあり、球種があり、牽制やカウントが認められている。

ということは、相手を読み、裏をかき、心理戦を認めているということになる。

そうなると当然、間を使うことになる。

その間の顕著と言っていいピッチャーと打者の対峙を時間で区切るということは愚策なのだ。

 

そこにメスを入れるなら、サイン廃止という戦略の縮小、ボールカウント省略という根本ルールの変更などと

同等の作用となる。

現実に牽制にもピッチクロック同様の規制が入り、ワンポイントにも規制が入ってしまった。

野球の醍醐味を減らそうということのようだ。

 

むやみに時間を使っていいとなると間延びするだろうが、一様に時間で区切るというのは

試合を淡白にし、競技としての深みを取り上げることになる。

次回へ。

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