あきれてものが言えないというスポーツジャーナリストもいるが、
これはただ単に野球選手が自分の置かれている立場の認識が甘いということだけだ。
いわば子供程度の判断能力しかないということ。
世間が騒いで初めてやっちゃいけないことだと気づいたのだ。
選手だけでなく、監督・コーチもその程度の認識だろう。
選手たちにしてみれば、「このぐらいのことが・・・」と思っているだろうし、「みんなやってるじゃんか」と思っている。
こういういわゆる「にぎる」という行為は、一般社会ではゴルフでのにぎり、あらゆる場所での昼飯程度の賭けとか娯楽、親睦で多く行われている。
今回の選手間でのやりとりもこの延長で行われた。
しかし、これは一般の世界の話で野球選手は勝負の世界にいる。
つまり、仕事、生活が勝負なのだ。
勝負の世界にいる人間が、一般社会の人たちと同列で考え、その自分たちの勝負をお金の対象にしてしまうという判断能力の弱さ。
華やかな世界にマヒして、社会とは乖離してしまい、見られている立場ということが認識できていないということだ。
自分たちが勝負の世界におり、その自分たちの勝ち負けで金を移動することをやっていては、ファンを意識した行動とは見えない。
自分たちの勝負にお金を払い、時間を使い、応援している人がいる事を意識していれば、目はそちらに向くだろうし、ファンを意識していれば、どういう行動をとろうかと少しは考えるだろう。
自分たちの勝負に自分たちが金を賭けていては、いずれは、八百長に発展しかねない。
そこが甘すぎる認識だ。
せっかくの機会だから自分たちの置かれている社会における立場を足元から見直してみたら良い。