先の高校日本代表の国際戦では球数制限があった。
佐々木、奥川の主戦2人は、ケガを抱えてしまったのと、
甲子園大会から期間がなく調子が上がらないという理由が大きかったが、
格下相手には温存することにした。
この大会、フル回転となった西も使い込まれることになったのは、
その調子がいいと判断できた後半からだった。
これら主戦投手は、たとえ4連覇中だったアメリカ相手でも
決勝トーナメントへ行けると見込めば、隠すという意味でも投げない可能性があった。
中心となるピッチャーは、そうでないピッチャーでも
あらかじめどこで投げるか割り当て、逆算して練習の球数や練習のタイミング、
睡眠のタイミングなども考慮する。
球数制限があるからなおさらだ。
接戦や苦戦になろうとも、高校一流が集まるので、わざわざ投げないという選択を
とることができる。
高校野球の戦い方とは全然違う。
内野手登録として召集されている石川や遠藤も自分のチーム、それも東邦、東海大相模
という超名門で主戦ピッチャーだ。
逆にピッチャー登録の選手がDHや代打でも登場する。
高校野球界の超一流が集まる代表戦なら、温存やイニング制限が充分可能だ。
また、相手打者の右、左でもワンポイントのため、主戦ピッチャーを降板させることもできる。
プロと同じような起用が可能なのだ。
高校野球に球数制限を導入するのとは絶対的に違いがあり、こちらに導入することになれば
戦い方が変わるどころか、チーム作りが変わり、学校の方針が変わり、存続自体にも
関わる大ごとだ。
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