最近、ユニフォームのズボンがスラっとしているタイプのものを見かけるようになった。
脚のラインがわかるようなもので、特に膝から下が絞ってあり、ふくらはぎのふくらみがよくわかり、
足首でピタッと止まるタイプだ。
自然、ストッキングの色が見えるタイプへの回帰だ。
特に中日の選手に多く見かける。
30年ほど前から広がった流行で、10年から15年近く前は見かけたが、
その後はダボっとしたタイプへと変わり、これは今も主流だ。
足裏へ裾についたゴムを引っ掛けたり、裾が広がっていたりでストッキングは完全に見えない。
そして土跡がつくほど引きずりもする。
日本のユニフォームデザインはMLBのつくりを後追いする。
アメリカのデザインが変わることで、それが日本に流行する。
回帰現象もMLBの流行だ。
ユニフォーム全体のデザインはいつも後追いだが、少し前にMLBの選手間で流行っていた
ケツのポケットから布を出す着こなしは、日本では流行らなかった。
ズボンを細くしているのに、上着は大きいもので合わせている選手はどうにもバランスが悪い。
おそらく、下だけ細いものを新調して、上着は今まで着ていたものなのだろう。
中日の土田がまさにこれだ。
だぶついたユニフォームの上着は肘が隠れるほど大きなものもある。
巨人・中田は典型で、ガタイがよく、機敏さを求められないホームランバッターはこういう
格好をしがちだ。
そういう大きい上着に細いズボンでは合わない。
下がオールドスタイルで細いのに上着が緩く袖が長いものはバランスが悪いということ。
新庄は晩年の現役時代、袖が特に短い上着を着ていた。
パフのような形でスタイルを良く見せたいこだわりがあったのだろう。
そして土田は上着がズボンの中に入りすぎるのが嫌らしく、試合中、しょっちゅう
その入り具合を気にして、外に出す仕草をして、ゆるみのある着こなしにしようとしている。
それはベルトを隠すような仕草だ。