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真の二刀流

大谷を二刀流などと言うのなら、正キャッチャーとして常時試合に出場し、主軸を打ち

チームを優勝させていた野村、古田、阿部も二刀流と言えるという話をしたのが昨日。

 

むしろ、大谷よりこちらの方が真の二刀流だ。

 

なぜか。

 

野球は常に試合に出場するためには

守って打つというまったく別の作業をDHを除き、行わなければならないルールとなっている。

 

どちらか得意な方に集中することを許していない。

 

チームに必要な野村、阿部、古田はルールに従い、守って打つことを同時にやらざるを得なかった。

 

たとえば、彼らに打撃だけに集中させていたらもっと、いい成績を残していたかもしれない。

阿部をファースト転向させたのがいい例だ。

 

負担のかかるキャッチャーを回避し、打撃に専念させようとした。

 

ただ、考えることを強要されるキャッチャーだったからこそ、

それが打撃に生きたという側面もあるかもしれないが。

 

 

それは野球のルールの中で仕方がないことだった。

これは、たらればの問題ではない。

 

大谷は違う。

 

大谷の兼任はルールに縛られていないからだ。

 

やらなくていい、やる必要がない、やってはいけない兼任に手を出している。

 

これは二刀流とは言わない。

 

なぜなら両方やる相乗効果がなく、それぞれのベストパフォーマンスを削り合うからだ。

 

宮本武蔵の二刀流は両方の腕に刀を持った方が、戦いに有利だからとそうした。

 

大谷は、両方やっているうちは投手の成長も野手(打者)の成長も可能性を狭めることになる。

 

一つに絞った方が、効果が大きく、敵にダメージを与え、自らを勝利に近くするのだ。

 

野村、古田、阿部はルールに従い、やらなければならず自チームを勝利に近づけたのだから

これこそ二刀流なのだ。

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