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プロは惜しまれつつ引退がいい 名選手ほど大事 高校野球はやりたくてもやらせてくれない

藤川、岩隈という名選手が引退を決めた一方、球団から戦力外を言い渡されながらも、

プロにこだわる選手がいる。

プロでいるからには、まだやれるという発想ではなく、プロのレベルに相応しいプレーでファンを酔わせられるか、

チームの勝利に貢献するためには必要か、とうところで判断したい。

 

ピークから落ちたら身を引いたらいい。

自らの最高峰のプレーにはもう届かないと思えば、身を引く方がプロとしての考え方に思われる。

通用する、というレベルではなく、トップから落ちたら譲るということでもある。

それはプロだから。

最高レベルの技術の応酬を見せる場としてはその方がいい。

そうすれば、全体のレベルの向上にも加速がついていく。

 

実力が下降線に向かっている選手が、たとえそのレベルに達していない若輩者に

でも、場所を譲り、若輩者はその場所を必死で獲得しようとしていけば、実力は自然、上昇線を描く。

実力者の衰えたパフォーマンスと若輩者の必死の上昇力ならば新しい顔の方が代謝が起きる。

やりたいならやればいいという考え方を最近の一流選手からよく耳にする気がするが、

プロはやりたいからというよりも、プロらしい戦いを見せられる、最高のプレーを提供できるかで判断すべきだろう。

そういう意味では最もかっこいい引退をしたと思われる黒田でさえ、ピークは過ぎていた。

退きどころは遅かったということになる。

それでも、ファンが復帰を待望したことでMLBの20億オファーを断り、2年でチームを優勝させたことで

身を引いた。

江川の引退も青天の霹靂という印象があった。

それでも、ピークからは程遠い状態であり、肩はもうボロボロだったから燃え尽きての引退だった。

惜しまれつつ引退がプロはいい。

名選手ほどその引き際が大事だ。

まだやれるのにという時。

 

高校野球などその時期が来たら、鵜も言わさず誰もが退場を命じられる。

まだやりたいのに。

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