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WBC初戦は最高の船出 振り返る

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一発勝負は、初戦が最も大事。

相手がどんなチームであろうと緊張感がある。普段通りにはまず、いかない。

2戦目以降は、勝てば一安心で乗って行ける。負けたら開き直る。

初戦は独特の緊張感。

 

前にも指摘したことがあるが、

試合前のセレモニーで首脳陣、選手が一塁線あたりに並んで

選手を一人一人迎え、タッチし、選手はそのまま横に並んでいく。

選手は次々に一人一人、全員とタッチして、客に紹介される。

 

さっきまでベンチで一緒にしゃべっていて、昨日も顔を合わせ、

ミーティングも練習も一緒に行っているのに、試合がはじまるとなると、この期に及んで

わざわざタッチしたり。握手したりして「よし」とか言いあっている。

タッチしたり握手するのは久々に顔を合わせた知人や初めて会う人とする行為だ。

 

観客への紹介とイベントとしてやっているのだろうから、いちいち握手などしないで

顔見せだけして、スタンドに向けて顔を向け、並べばいいだけと思うのだけど。

 

また出た菊池のスーパープレー。

ひとつもアウトを取れていない中、この緊張する立ち上がりで見事なゲッツー。

これぞ、プロの魅せるプレー。感動させられる。

 

難しいバウンドの打球を下がりながら、下から見ることで捕る。

引っ張って引っ張って、粘って粘って捕る捕り方。

これは、正面で捕るとバウンドが難しくなるので、半身にして距離をとることで

キャッチングしやすくする。

 

2回、日本の攻撃、松田のヒットの後、送れない小林が執念でセンター前に落とした。

盛り上がる日本に山田は痛烈なサードゴロ。

青木に一本出れば、とても乗って行ける大事な、そしてポイントになる打席で倒れた。

ここは、1点取っておきたかった。

 

次の回、先頭にツーベースを許し、(この19歳の選手は、将来性をすごく感じる選手だ。日本の球団は獲りに行くのではないか。)

同点に追いつかれてしまった。同点の犠牲フライはセンターへの大きなフライ。

青木はチャンスで凡打したからには、何が何でも捕らなきゃいけない打球だった。

 

日本の3回の攻撃。筒香が倒れた後の中田は、ホームランを狙っていい場面。

初球に甘いスライダーが真ん中へ来た。結果はサードライナー。 甘めの球が上に上がらない。

 

石川は、得意のシンカーが決まらなかった。

このため、配球に苦労し、球数を要した。

その中でも、1失点でゲームを作ったので責任は果たした。

 

山田のホームラン性の当たりは客がつかんだことで判定はツーベースとなった。

再三この場でも伝えているグラブを持つ客の入場など許すからこういうことになる。

しかも、国際戦で行われるなど、観客にとっても苦い思い出となるだろう。

主催者に最も責任がある。

 

過去には、ファールフライでは客と選手がぶつかり、怪我をしている。

選手は、思い切ったプレーができない。

客に喜んでもらおうとやっていることが、プロの卓越された技術を抑制するという

最も喜んでもらうべき瞬間をなくすという矛盾にして、暴挙だということ。

主催者は、見解を示すべき。

 

本当のファンはこんなことをしない。今回は少年のようだった。

国際戦でこんなこと、日本の恥だ。だから、たとえホームランでも日本不利の判定でよかった。

 

そして、筒香のここぞの一発は、さすがだった。

今後も日本中が筒香の打席には期待する。

たとえ、結果が出なくとも、

相手のレベルが高かろうが、低かろうが、筒香でだめなら仕方がないと思える日本のNO.1打者となった。

 

日本は、大会前の5試合に見られなかった得点力で二桁を獲った。

日本のドームで試合ができれば、このくらいはやらないと。

しかし、緊張する初戦としては、最高のプレーをしたと言えるだろう。

点差が広がれば、キューバは気持ちが切れやすくなっているし。

 

8回二死から平野に代えて秋吉。

9回は牧田登板ということで、今後の戦い方の方針が見えた。

 

先発に4回~5回を出来れば投げてもらい、ロングリリーフも効く則本が中継ぎの柱。

左の中継ぎとワンポイントに岡田、宮西、松井。

右の中継ぎとワンポイントに千賀、増井。

7~9回を平野、秋吉、牧田でまとめてもらう。ということか。

 

ところで、キューバは身体能力の高い選手が多いと思われるのにピッチャーはみな、軟投派だった。

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