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点差があるのに走るバカ プロでも起こる愚行

野球のプロにおいてさえ、たびたび見られる愚行について記した2017年6月14日の内容。

2017-6-14 あきらめないと称賛するような姿勢では全然だめ

 

2015年鹿児島決勝、4点差の最終回、2点を返して盛り上がる展開の中、その熱狂に浮かれ

突っ込む必要のない三塁をオーバーランし、狭殺プレーでの終焉だった。

 

2016年甲子園決勝の幕切れも北海の三塁タッチアウトだった。

6点差ある最終回の二死。投球がショートバウンドになると二塁ランナーが走り、

三塁タッチアウトで作新が全国制覇した。

たとえキャッチャーがこぼしたとしても走らなくていい。

完全にセーフのタイミングでも走らなくて何ら問題ないケースをわざわざ走っておしまい。

甲子園決勝の幕切れでもこんなものか。

 

もう、こんなのは上手い、下手以前のレベルだ。

1点とってもなんにも影響しない場面で、わざわざ必死に次の塁を狙い、挙句刺される。

日頃の練習が間違っていると言うしかなく、つらい練習をする前段階で把握しておくべきことだ。

 

2014年島根の決勝では点差が離れているのにランナーが飛び出し刺され、追い上げに水を差していた。

同年、神奈川の決勝では、大差のビハインドの中、最終回二死から二盗三盗をしている選手がいた。

この時、神奈川高野連の解説者が、

「点差が離れても自分たちの野球を貫いている」などと褒めていたが、

こんなことを言っていると見ている人たちは誤解する。

 

百歩譲ってフォースアウト阻止のため、二盗したということにしたとしても

それなら100パーセントセーフで走らなければいけない。

三盗にいたってはタイミングはアウト。

相手が走られても構わないのでてきとうにプレーしたため、ぎりぎりセーフだっただけだ。

 

高校生は考えが未熟だから、こんな基礎の基礎は教え込んで行かなければならない。

あきらめないと称賛するような姿勢では全然だめ。

 

こんなプレーを見た時点でチームのレベルが知れるというものだ。

レベルが上がり、もっと上でやったり、国際試合になったらそんなもの通用しない。

 

かつて、巨人が2点差以上離れた最終回の二死から一塁ランナーが走り、二塁でタッチアウト、

ゲームセットとなった試合があった。

相手の野村監督は「バッカじゃなかろかルンバ。巨人は面白い野球をするね。」とコケにしていた。

これらは、そういうプレーだということ。

バッカと言われるプレーだということ。

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