挟殺プレーについて記した前回。
2024-3-28 頻繁には起こらない挟殺プレーをよく失敗するプロ
横浜高校は挟殺プレーに持ち込んだ時、一気に2人を殺す方法を練習する。
挟んだランナーをゆっくり殺しに行っている間に後ろのランナーやバッターランナーを
タイミングよく先に殺してから、前のランナーを殺しに行く。
こういうプレーは連係がうまくいかなければオールセーフの可能性もあるので
意志やルールを徹底して染み込ませなければできようがない。
プロの挟殺プレーを見るたびに下手だな、と思わされる場面が多い。
これはキャンプではよくやっても、シーズンに入ってから繰り返すということがないからと思われる。
一人のランナーを殺すのでさえ、早く殺そうとするのはなぜか。
ゆっくり時間をかけて9人で殺せばいい。
挟殺プレーにランナーはやられた、ミスった、と思う。
生き延びる可能性が低いプレーだからだ。挟まれた瞬間、死を意識する。
だから、たとえ殺されなく、次の塁へ達したとしても満足はないし、褒められない。
ただ、挟まれたからと言って全てがランナーのミスではない。
一か八か、賭けで塁を狙ったが、結果無理で挟まれた、という場合もあるからだ。
守備側が殺せないケースは、暴投、キャッチングミス、追いかけすぎ、ベースを空けた時といったところか。
野手ならキャッチボールの段階から野球では常に投げることと捕ることを繰り返すので
暴投、キャッチングミスはエラーで片付けられる。
だが、追いかけすぎやベースを空けるというのは、日ごろの練習やチームでの徹底が
甘いからと思われる。
追いかける方はここまで追ったら、たとえ殺せると思ってもボールを手放すことといった
徹底や反復が足りないのだろう。
ベースを空けてしまうのも、自分のタイミングで飛び出せばランナーにタッチできる、
と独りよがりになったところボールを持つ選手が渡してくれない、といったことで起きる。
一人を殺すのに急ぐ必要はないのだからベースは空けない。