今回で12回目となるこの大改革の連載シリーズ。
ここまで野球をさらに楽しいものに、考えるものに、興奮するものに
するためにいくつかの新ルールを提案してきた。
ピッチャーは打席に立たせないルール。
アメフトのように攻撃と守備で選手を替えていいルール。
攻撃では今まで通り得点し、守備では相手の点を減点できるルール。
相手が直前にならないとわからないシークレット対戦。
今日の提案は反対方向への走塁というのはどうだ。
野球が誕生して以来、走塁は1塁から左回りに進んでいるものと
思われる。
これにより、最大の理不尽である右打者不利が生まれた。
1塁に近い左打者は右打者に比べ1塁到達に3~4歩、距離が近くなる。
この影響とイチローの出現により最近の若い選手は左打者が
大変多くなった。右打者より多いチームも珍しくない。
我がチームの20代の選手で構成される1番から4番は全員左打ち。
しかも右投げが3人。
つまり、もともと右打者だったのに左に替えているわけだ。
左打者で足の速い選手はいわゆる走り打ちということが可能だ。
ピッチャーの変化球に崩され泳がされたとき、左足を前に出しながら
バットに当てるだけで内野ゴロをヒットにするという打ち方のこと。
意図してやる場合と苦し紛れの産物のケースがあるこの打ち方、
バッティングはしっかり地面を足でつかみ、しっかり回転し、
しっかりバットに当ててから走らなければだめと今の野球理論では
否定されることが多いものだ。
しかし、塁間が野球より狭いソフトボールでは
この打ち方は作戦のひとつとして活用されている。
左打者は走りながら打ち、内野安打をハナから狙うのだ。
ソフトボールは塁間が狭いので、ただでさえ内野手は捕ってすぐに
送球しなければ間に合わないのに、
この打ち方をされた内野手はさらに素早いフィールディングが求められ、
ミスを誘うこともある作戦なので活用されている。
反対方向への走塁のルールについては次回さらに深堀しよう。