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君に1億円をベットしよう! 投資抽選会ドラフト

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ドラフトは実力豊かな若い選手たちの人生をプロ側の会議とくじで決めるという無茶があるのだから、

当然、数奇な運命となる人間ドラマを生み出すことになる。

 

意図していたことではないと思われまるが、この仕組みなら悲喜を観察したくなること請け合いだ。

下位指名選手や指名されるかわからない選手は不安だし、

晴れて指名された時の気持ちは嬉しく、光栄で、誇らしいことだろう。

プロの球団から実力を認められた、お前の力が欲しいと言われるのだから。

 

ドラフトは思惑通り進まないから、まさに運命で、

この時、こうじゃなかったら、あーなっていたらという話は尽きない。

ドラフトが行われる理由は、戦力均等と契約金や年俸高騰阻止というどちらもプロには必要ない理由のもの。

プロに均等化などというものが必要か。

 

大物が多い、実力が上であるチームに、努力を積んで劣っていたプロの潜在能力で

覆すことがあれば、ストーリーがあっておもしろい。

評価が低くともプロになれるほどの実力があるものが覚醒し、強者に勝つことなど十分可能であり、

それこそがスポーツであり、戦いだ。

 

プロはそこを見せることの方に価値があるし、実力を開花させることもプロの仕事だし、

そういう可能性のある選手を見抜くこともプロの仕事だ。

ドラフトにより規制して戦力を均等させ、接戦を演出するよりはるかにおもしろい。

 

古田は高校時代無名で大学でもドラフトにかからなかった。

大学も一般受験で、野球を続ける気さえなかったほど。

上原は高校時代は控えピッチャー。

大学を浪人して普通に受験し、教員になろうと入学しているほど。

黒田、沢村も高校時代は控え。

 

新井はどうしてもプロになりたく、つてを頼り、広島6位でねじこんだ。

佐野は大卒ながらドラフト9位にもかかわらず、プロでは首位打者、4番を打つほどまでになっている。

佐藤も高校時代は無名の進学校で3年の夏は地方大会の初戦で敗れているそう。

それが大学で実力を伸ばし、たった4年間でドラフトの目玉にまでなっている。

 

そして、育成出身から活躍している選手は多岐に渡る。

 

チームの編成力やチームの育成力で勝負し、選手の、強いものにでも勝ってやる、

という気概で勝負するのが本来のプロの世界のはず。

 

プロはお金で強くなったっていい。

FA制度は、お金で強くなる制度だ。

ドラフトの建前と真っ向反する。

そして、お金で選手を買ってきても勝負事は、必ずしも勝てるとは限らない。

また、お金につられるだけで入団しても出場する選手は限られるので

他球団で実力を伸ばそうという気にもなるだろう。

 

今、ドラフトが許されている、寛容されているのは、そこにドラマがあるからという理由だ。

あいつがどこへ行くのだろう、俺が応援しているあのチームはあいつをとれるだろうか、

と指名される選手、ファンがお互いドキドキし、さらに球団の方針にファンが参加し、

支持したり、不満をもったり、球団もファンの意向をも取り入れる。

 

皆、ドキドキし、その瞬間を長く待ち、予想し、予想が外れればびっくりしたり、隠し玉が出てきたり、

そしてプロが億を払ってでも投資したい選手を高らかに宣言する、というエンターテインメントだ。

 

そして、後世にまで語り継がれる裏話も盛りだくさんだ。

その時だけでなく、後年にまで金を生むわけだ。

KKや江川のドラフトドラマなど、それにまつわる裏話は本もテレビ番組も多く作られる。

 

野球での戦いのほかにも、ファンを楽しませる方法を見つけてしまった。

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