南海と阪急という歴史のある球団が身売りして南海ホークスがダイエーホークスに、
阪急ブレーブスがオリックスブレーブスとなったのが30年ほど前。
その後、ダイエーはソフトバンクへと変わり、オリックスはブレーブスからブルーウェーブ、
そして、近鉄を呑み込んで、今はオリックスバッファローズとなった。
近鉄という、これまた歴史のあるチームの形見にしようと
無理矢理バッファーローズを当て込んだ感が満載のチーム名だ。
だから、名前に意味はないということだ。
昨日まで青波という呼称の選手たちが、いきなり猛牛軍団に様変わりする。
選手たちのプレースタイルは変わらないのに、呼称が変わる。
選手たちをイメージした呼称ではないということだ。
本来なら、チームの戦い方、選手たちのプレースタイルから名前をつけた方が理解しやすいところ。
ちなみに南海がダイエーへ身売りした時、門田は福岡移住を拒否した。
それまで、南海一筋で不惑となっていた門田は、福岡は遠い、とトレードを申し入れた。
そして、同じ関西のオリックスへと移った。
しかし、その数年後、ダイエーへ移籍した。
なんじゃそりゃ。家庭環境が変わったとか。
プロはチームにあまり愛着はないものだ。
そして、そのチームのイメージから自分のプレースタイルを選択したり、
その戦い方に自分のプレーが合っているからチームを選ぶということは少いもの。
巨人や猛虎、猛牛、勇者は球団名からついたあだ名だ。オレ竜も。
イメージからついた愛称と言えば、野武士軍団だろう。
いてまえ打線やマシンガン打線もイメージからくる愛称。
だから、こういうのを名前にしちゃった方が定着するかもしれない。
西鉄野武士、横浜マシンガン、近鉄いてまえ。
それで言うと、チーム名は必ず英語を代表とする外国語だ。
複数を表す○○ス、○○ズが多い。
ジャイアンツ、タイガース、ドラゴンズ、ベイスターズ、スワローズ、
ライオンズ、ファイターズ、マリーンズ、イーグルス、バッファローズ、ホークス。
ほとんどそうじゃないか。
名前に意味はない。
阪神の戦いぶりを見て、トラみたいとは思わないし、中日って龍のようだとも思わない。
英語が新鮮だった昔ならかっこいいかもしれないが、今さら新チーム創設で
こんな名前つけても、カッコよくはならない。
しかも、その名の通りのチーム作りを目指しているとも思えない。
ところで何でカープって名前にしたのだろう?
昔からあるチームだからカープでも変に思わないが、冷静に考えたら鯉って戦う集団じゃない。
名前をつけるとき、何でカープを採用したんだ?
「カープ?、は?、いやだよそんなの」ってならなかったのだろうか。
だが、広島市を流れる太田川が鯉の産地であり、広島城が鯉城と呼ばれていたことが
由来の一因になっているそうなので、むしろ地元を表すにいい名前で、
他のチームよりいい名前の気もする。
それなら広島は、地元出身の選手を抱えるとよい。