サッカーワールドカップがいよいよ近づいてきた。
人類最大の祭典とも称され、オリンピックよりも注目され、経済効果も大きいとか。
サッカーが競技人口では世界一なのではないかな。
理由はボール一つあればどこでもできるからだ。
道具を使うスポーツは基本、お金がかかるもの。
高校時代、野球部だった私は会計という役職だった。
することと言えば、
予算の折衝を執行委員とするというだけのものだったが、
野球部の予算は、他の部よりも多く、一番だった記憶がある。
野球は、ボール1個で700円(確か)して、しかも何個も必要だ。
そして、バットやらヘルメットやらキャッチャー道具やら
チームで必要なものがたくさんあり、
さらに個人でユニフォーム、グラブ、スパイクなど
まあ、お金がかかるスポーツだ。
その点、サッカーはボール一個あれば技術が磨けるので
誰でも始められる。
しかし、サッカーが世界で最も競技人口が多いというのも
不思議に思う。
人間は手を使うことによって進歩してきた動物だ。
それが、わざわざ扱いにくい足でしか
ボールを扱ってはいけないという規制が設けられているスポーツが、
最も人気があり、競技人口も最も多いなんて。
足でボールを運ぶなんて不自然な動作は、
人間以外の動物がする行為だもの。
しかし、一方で、
地面にある物に一番近いのは足であるから
その足を使って地面にあるボールを動かすのは、自然とみることもできる。
動物は足で物を扱うわけで、ボールが置いてあれば、
けりたくなるのは自然というわけだ。
もともと四本足歩行の人間が、原点回帰したスポーツ・サッカーは、
21世紀を迎えた今も、最も盛り上がる祭典を用意しているのだ。