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振ったらまだ来ない。チェンジアップⅡ

昨日、ストライクからストライクへ変化するチェンジアップを見逃し三振するのはどういうことだろう?

と疑問に思った話をつづけたい。

 

ひとつに

見逃し三振してしまう場合で考えられるのが、「広くとる」の常識を無視して決め打ちする場合。

これは、追い込まれた時に、いわゆる何にでも対応しようと「広くとる」ことはせず、

どうせ、成功確率が低いなら、三振覚悟で決め打ちしようとする覚悟の打席の場合のこと。

すると、もう「外角のストレートに決めた。」と覚悟すると他の球には一切、手が出ない。ということになる。

 

ふたつめに

フロントドアやバックドアに代表されるボールの軌道の球がぎりぎりでストライクコースへと動く場合。

ボール球だと思っていたら、ぎりぎりでストライクになるから、これも見逃し三振となる。

 

ここまでは前回の内容。

 

みっつめに

ストライクがボールになると思った場合だ。

たとえば、右ピッチャーが左バッターに対して外へスライダーを投げたとする。

ボールゾーンから巻き込むスライダーではなく、最初からストライクゾーンの軌道である球だ。

すると打者は、

「スライダーだ。ストライクコースには来ている。しかし、これは抜けた球だ。外のボールゾーンへ外れていくぞ。」

と一瞬で判断した。

ところが、抜けずに、さらに内へと動き、ストライクに収まる。

ストライクコースから抜けずにそのまま変化してストライクに来てしまったのだ。

もしくは、「むっ。変化球が来たな。外へ逃げていく球だ。きっと。ボールになるぞ」

ところが、変化せずそのままストライクに収まる。ただの棒球だった。

なんていう場合だ。

 

そして、よっつめ。

速くて手が出ない球だ。

真っ直ぐが頭にある。だけど、予想以上のスピードで投げ込まれて手が出ない。

ストライクの軌道のまま飛んできたが、見逃してしまった。

という場合。

 

このように見逃し三振は、

決め球を絞って、あとは知りませんとする決め打ちの場合、

ボールの軌道からストライクコースに動く変化球の場合、

ストライクの軌道だが、ボールになると思ったのにそのままストライクの場合、

ストライクの軌道だが速くて手が出ない場合。

この4つくらいが考えられる。

 

しかし、

ストライクからストライクのチェンジアップはこの4つのどれにも当てはまらないように思うのだが、

実際、見逃し三振が存在する。

 

チェンジアップは緩い球だ。

緩い球というのは、予想違いがあって、あわててバットを出しても間に合うものだ。

つまりバットに当てるのが可能なのだ。

 

だから、決め球を絞っていても手が出そうだし、ボールの軌道からストライクに来るわけでもないし、

ストライクからボールに変化するほど激しくないし、ストレートのように速くない。

 

なぜだ。なぜ見逃したんだ。

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