昨日は根尾のピッチャーへの方向転換について記した。
2022-6-14 野手からピッチャーへ転向はしない 根尾ピッチャーへ
根尾の特長は、運動能力の高さだ。
身体能力の高さであり、それはバネを持っていること。
日本人の場合、バネを持つとどうしても体は大きくなくなる。
バネをもつ体の大きい選手は秋山と糸井くらいだ。
根尾も大きくないのでピッチャーとしてはそこが不利になる。
根尾はバネとセンスを持つがゆえに使い方に困る。
内野手として育てるか、外野手として育てるか、と来て、ここでついにピッチャーに方向を転換した。
ハイセンスゆえに選手としての能力を狭める可能性があるわけだ。
センスと能力を持つがために取り組むべき行為を決めかね、本当の能力全開に至らないということがあり得る。
あるいは、ケガをして飛躍に制限をかける。
野球でピッチャーができる能力がある選手がピッチャーをやらないという選択はない。
野球はピッチャーが勝敗を握り、さらに最も難しいポジションだからだ。
誰にでもできるポジションでなく、稀少価値がある。
プロに行くような選手ならば、幼少の頃から1度はピッチャー経験があることがほとんどだ。
ステージが上がり、レベルが上がるにつれ、能力の高い選手がピッチャーとして残って行く。
そして、プロでもピッチャーをやることができる選手がそこを避けて、やらないという選択はない。
ピッチャーとしても打者としても、NO.1の能力をもつ大谷は、どっちもやるという選択をした。
そうでない選手はどちらかに絞る。
中田は比類ない飛距離をもっていたので、打者という選択をした。
桑田は、抜群の野球センスでピッチャーとしても野手としても選択の余地があったが、
両方やるという発想にはならなかった。
糸井はドラフト1位ピッチャーでありながら、身体能力を活かして野手へと舵を切った。
桑田が野手を選択していたら溢れる野球センスで球史に残る大プレーヤーになったことだろう。
トリプルスリーや首位打者を可能とし、イチローにも劣らない選手になったと思われる。
そこで根尾だ。
桑田同様の運動神経、バネ、センスを持ち、そっくりだ。
明日へ。