捕手の役割、配球の役割は裏をかくことではない。
2018-1-1 バッテリーの仕事はストライクをとることでなく、27個のアウト 1球勝負の技
ピッチャーカウント不利の場合の多くでバッターはストレート狙いとなる。
そこで、裏をかいて変化球でストライクをとろうとする。
見逃しストライクがひとつ増えても、じゃあそこから次はどうするんだ?となりかねない。
そして、苦心の末、もう1球ストライクをとって、ツーストライクと追い込んではみたものの
まだ、バッターは打席に立っており、アウトカウントは増えていない。
アウトを獲ろうと苦心してストライク2つ取ってみたものの、ピッチャーがその2つのストライクを取るために
ハアハア言ってしまっていてはピッチャーの方が逆に追い込まれているようだ。
この疲弊した状態で投じた勝負球だとホームランされてしまうかもしれない。
裏をかいて2ストライクを獲ったら結果が最悪で、最初のストライクの時に打たせていれば、ヒットで済んでいたかも。
キャッチャーの役割、配球の目的は裏をかくことではなく、アウトを獲ること。
いや、アウトを獲ることでもない。勝つことだ。
勝つためにはアウトを目的とせず、相手打者や状況によっては歩かせていいし、
ヒットを打たれてもいい。
無理に勝負に行かない場面があるということだ。
ホームランを打たれていい場面さえある。
バッターが狙っているところにあえて狙っている球を投げ込む。
失敗すれば痛打もあるかもしれないが、バッターの成功は3割。
7割は打ち損じてくれると思えば、思い切って勝負に行ってもいいだろう。
相手バッターのバットに当てさせないことが最高と考えず、三振が一番いいアウトではないと考えを改め、
球数減らした1球勝負こそ勝利への近道という発想。