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野球レベルの発展は能力が上がったからではない

野球のレベルは時代とともに上がるものだが、各時代の人の能力が上がっているかはわからない。

それは能力の上昇と言うより順応の方が大きいからだ。

全体のレベルが上がることにより、それに各人が順応する。

 

生物の進歩とは賢くなることでも身体能力が上がることでもなく、順応や適応だから。

そうして得た知識を発展させることを進歩という。

 

野球においても多くの情報を分析、獲得により良い方法が浸透し、技術が進歩する。

能力というより知っているかどうかなのだ。

古い時代の人が今の情報を知っていれば、それに合わせて技術を伸ばせるし、順応する。

 

ただひとつ言えるのはプロ野球選手の身体はだいぶ大きくなった。

野球とは身体がでかいことが圧倒的に有利に働くスポーツだ。

それは大昔からわかっていたことなので、そのことについての順応速度は遅かったと言える。

古い時代の人達はもっと身体を大きくすることを練習することより重要と捉える必要があった。

 

新しい発見や発明は、最先端の技術や理論から生まれたり発展したりするとは限らない。

実は昔から知られていることの見方を変えたり、横道に逸れるように派生したりすることで生まれることがある。

今の大学生の方が40年前のプロ野球選手より大きいので速い球を投げられるし、遠くに打てる。

 

過去の人もその環境に最初からいればそのレベルに順応できる人がいる。

だからグラウンドは、レベルが上がった今、過去からの知識や情報の積み重ねにより、順応した人達で構成される。

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