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日本産長距離砲が必要か

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筒香が初めてホームランのタイトルを打点のタイトルとともに獲ったことで2冠となり、

いよいよ、ホームラン打者としての道を歩むことになる。

 

筒香はでかいからだでパワーがあるので低い弾道でもホームランになる。

これまでは、強いスイングで弾き返してのホームランが多かったが、

今シーズンあたりから角度も出てきたので飛距離はさらに伸びる。左中間にもホームランが出るし、

外角の球を右方向にもホームランにしてしまうし、つまったり崩されても運べるようになってきた。

そこでこんな記事。

 

長距離打者が日本には不在?現代野球における主砲の重要性

 

この記事の中にあるトーナメントとリーグ戦という着眼点はおもしろいとは思う。

ひと試合落としてしまえば、そこで終わりというケースが多いアマチュア野球では、

1人の力量に頼って、確率の低いホームランに賭けるという作戦はとりにくい。

だからと言って、それがホームラン打者が育たない原因かというと疑問は残る。

そして、確率の高い戦法を選択することこそ本来の野球だ。

 

そもそもMLBは、アメリカにとどまらず世界中の選手が集まってくる。

母数が日本よりはるかに大きい上に、体がでかい連中ばかりが集まる。

そして、その中で試合に出るのはたった9人。

そりゃ、みんなホームランを打てることになる。

 

この記事で取り上げている小さいのにホームランが打てるという身体能力がある2選手を

例に挙げて、それでMLBは小さくてもホームランが打てると結論付けるのは強引すぎる。

それなら日本人だって小さくとも打てる選手がいる。山田だって日本人の中でさえ大きくない。

海外が170センチでみんながそうというのならわかるが、二人だけだ。

 

そもそも骨格筋肉が日本人とは構造が違うのだ。

そして100メートルくらいのオーバーフェンスならできるのだ。

今は、どんどん体が大きくなり、科学トレーニングが浸透し、もっともっと顕著になってくる。

体幹だのインナーマッスルだのという知識は昔はなかった。

日本だって今の球場の大きさのままだったら、近い将来ホームラン合戦の試合運びになってくる。

今は大谷は桁違いだが、こんな選手もぞろぞろと出てくるだろう。

 

王が、今の時代であの時代のバッティングをしていたらホームランの数は減っているわけだ。

一昔前の野球より、はるかにレベルが上がっている現状で今のグラウンドでは狭くなり、

野球の質が変わることが予想される。

 

この記事では長距離砲育成が急務だといっている。

急務でも何でもない。野球に勝てないわけではないのだから。

 

ホームランは醍醐味のひとつではあるが、華というわけではない。

野球は頭脳、戦略で獲得する点が華だ。

 

そしてなにより、ホームランを打つために野球をやっているのじゃないということ。

勝つための最善を選んでやっているのだから

ホームランを狙わないということは至極まっとうな戦法なのだ。

 

MLBの野球は三振でもかまわないという考えでツーストライクからでも振り回す。

ホームランを打たなきゃ儲からないとばかりに、かまわず振るのだ。

そうしないとそもそも使ってもらえない、クビになっちまうという認識が大きいからだ。

ダルビッシュの奪三振が多いのはそれが理由。

 

振ることが許されているのは、他の選手も振るから

みんなが振ってその中で何人かが当たって点を獲れば試合になるという発想の戦略なのだ。

振り回す奴らの中で、本数が稼げる9人を並べて打線を組む。

ひと試合、みんなで振り回して三振二桁。バットに当たった奴が3、4回。

そのホームランで試合に勝つ。という戦略をとってくる。

 

振り回す世界中の強者のほとんどが打つ確率が下がりクビを切られることになり、

世界中の強者という、分母がけた違いに多い中でもこれなので、確率でいえば

ホームラン打者誕生の確率は、日本と変わらないかもしれないと思えるほどだ。

 

世界中から強者が集まるMLBの採用する戦略と

効率よく点を獲る方法を考えた日本の戦略のちがいだ。

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