さあ、高校野球の夏がはじまった。
はじまったと言っても、沖縄は、もうすでにベスト4が出そろった。
ベスト8を前にシード校はすべて敗退する波乱の大会だそうだ。
中学野球や高校野球でレギュラーメンバーやベンチ入りメンバーを選ぶ際の基準として、
その指導者の多くが、口にすることがある。
それは、それぞれ個人の武器をもつこと。だ。
これは、この場で何度も言ってきたことと同じで、個人の特長を生かし、
チームの戦略を固めるということに通ずる。
中、高、大学といったアマチュアは、戦力が限られる。
プロのように、実力がなければクビを切り、別の個性を金で引っ張ってくるということはできない。
とくに、学校の部として活動する場合、春先に入学してきた人間の中で、
さらに野球を志した人間という本当に限られた数の中で1年間メンバーが決まる。
その学校に属している間、そのメンバーで戦うということがほとんどだ。
そうすると
その同時期に集まった人間でどうやって勝つかを考えることになる。
限られた戦力でチームを最大化するには、武器をもつ選手を生かすという発想に当然なるわけだ。
そこで、
指導者に聞いた武器とは、どういうものか。
「身体能力があるということ。それは、パワーがある、足の速さ、肩の強さ、スピードボールといったところ。それから安定した守備力や出塁率が高いとか。」
という話を聞いた。
また、
「元気があり、ムードメーカ-。」
さらに
「出塁率が高いということは、打力が高いか選球眼が良いか足が速いかということになる。打撃でいえば、さらに細かく言うと、チャンスに強いとか進塁打が打てるとか。」
ほぼ、私も同意でき理解できるのだが、この中で出てきた「チャンスに強い」ということには
疑問を持った。
ここまでで列挙した「武器」は、数字で測ることができるものばかりだ。
パワーは、筋量を測れるし、体の大きさでわかるし、打球の飛距離でわかる。
足の速さはタイムで、肩の強さは距離で、スピードボールは見ればわかる。
守備力もエラー数でもいいし、これも見ればわかる。
出塁率、打率、進塁打とこれも数字でもわかるし、見ればわかる。
ただ、チャンスに強いというのはどうだろう。
明日、ここをつっこんで考えてみたい。