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スター中心のチーム作りでチームは瓦解

こんな記事を目にした。

レアルFWベンゼマ、ゴール量産の要因は“ロナウド退団” 「本当のサッカーができる」

 

スターがいると、どうしても、そこを中心にチーム作りをしてしまう。

ロナウドがいることで、得点できるチャンスがあっても最後はロナウドに譲ると

いうことがあろうし、得点する動きよりロナウドにシュートチャンスが広がるような

スペースメイクの動きをするので、他の優秀な選手の個性が死ぬということが起きる。

すると、実はスターが存在するとチームの機能は低下している可能性がある。

チーム力が下がるかもしれないのだ。

 

メッシはそこにいるだけだ。1試合の走行距離がキーパーよりも少ないことがある

という笑い話もあるくらい、得点できるエリアから動かない。

ただ、メッシの場合はこれでいいはずだ。どのチームに行こうが、メッシ程、

得点エリアでボールを持てば1人で打開できる突出した実力があれば、

そこを中心にチーム作りをして当然だから。

 

野球において、このようなケースでのチーム作りとして顕著なのは4番打者を

つくるということ。

長いシーズンで見ると、スター選手や計算できる選手を中心にチーム作りをすることが

最も勝ちを重ねられる確率が高くなりそうだが、同じように一発勝負の国際戦でも

その考えで行くと、危険となる。

 

一発勝負では実績や知名度よりもその時、力を発揮してくれそうな、調子のよい

選手がいてくれることが最もよい。

そこを見極めることは難しいが、少なくとも実績と知名度を優先して

選んでいてはだめだ。

 

たとえば、ピッチャーとキャッチャーを除く、レギュラー野手7人とDHを

知名度があるからと、守備力に弱いホームランバッターばかりを並べても勝ち抜いて

いくことはできないだろう。ピッチャーとしてはとてもバックが不安となる。

筒香、中田、山川、岡本、井上らでチーム作りをしようものなら

負けたら終わりのトーナメント戦は心もとない。

 

プロの1流ばかりが集まる日本代表なら、筒香を代打に置いておくことも

充分とるべき戦略のひとつだ。

守備力がない筒香には9イニングでの下手な守備に目をつむるより、

ここぞの一振りで勝利に導いてもらおうという発想だ。

 

レアルのようなスター軍団のなかに、ロナウドのような1人のスターを中心に

チーム作りをすると得点力は実は、落ちる可能性があるのと同じことだ。

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