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大谷セーフティという大ファインプレー そして蘇えるあのプレー

大谷が勝利への執念としてセーフティを見せた。

勝利への執念とかプライドを捨てて、とされるが最も確率の高い方法を選択するのは

驚きはするものの当然のプレーだ。

 

そして「勝利より優先する自分のプライドはなかった」という発言も当たり前のことを言っていることになる。

だが、大谷がこれを言うからかっこいい、となる。

これをザラにいるヘボが言っても

「当たり前だろ、何様のつもりだ、お前ごときが」ということになるだけだ。

恥ずかしくて言えない。

 

大谷のセーフティを見て思い出すのが第一回大会での西岡のプッシュバント。

ランナーがいる場面で

「西岡、セーフティやれ」

とつぶやいたところに見事プッシュバントを決めた。

この素晴らしいプレーの選択により勝利を大きく引き寄せた。

 

西岡はその大会の強化試合で判定のばらつきからセーフのタイミングの盗塁をアウトとコールされ、

「あんなのアウトと言われたら野球にならない」

と発言していた。

その通り。

審判に勝負の行方を左右されてたまるか。

 

自分たちが発揮する高度な技術に審判がついて来られていない状況に憤慨する。

今大会も審判がボール球をストライクにしているが、審判に合わせる必要はなく、

自分たちの信じる野球を貫けばいい。

 

西岡はプッシュを見せ、イチローもセーフティを何度か見せている。

イチローはランナーを置いた場面でセーフティが成功しなくてもランナーが進めば、

それでも攻撃としては成功だから敢行している。

勝利に確率の高いプレーを選択しているのだ。

プレミアでは源田が2死からセーフティで周東を還すプレーを選択した。

この時も、ランナー周東、相手の守備力、自分のヒットの確率、全てをトータルして

何が最も確率の高いかを考えてのプレー選択だった。

 

ただ、これまでこういうことをやる選手はみな、脚が速く小技の利くタイプの選手だった。

西岡、イチロー、源田とみなそうだ。

ホームランバッターがこれをやるとさらに成功確率は高くなり、それは日本中に勝利への執念を浸透させる。

日本野球へ大きく影響させるプレーだろう。

これを観た野球少年たちに勝つためのプレー選択こそ最善策だと印象付けた。

 

少年だけでなく、大人にもこのプレーの衝撃は残るはずだ。

打てばいい、投げればいい、ではない。

その時、最も確率が高いと判断できるプレーこそ勝利への常道。

日本野球発展に大きく寄与する大ファインプレーだった。

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