高校野球では2年数か月という限られた期間のみにしか、
そのチームメイトと戦うことを許されていない。
その後、同じメンバーでまた、野球ができる機会を持つ人はまずいないだろう。
夏の大会でたった一度負けてしまえば、そこで終わりだ。
たった1試合しか経験できなくとも、救済措置はない。
これも人生であり、教育であるとはいえ、泣き崩れる選手たちには気の毒さはつきまとう。
そして、泣き崩れる選手たちからは、このチームでもう野球ができないのが寂しいという
セリフを良く耳にする。
限られた短い期間でチームの実力を上げるには、考えることだ。頭を使うこと。
練習量ではなく、考えることがとても大事。
経験も浅く、思考が未熟の中で、大人の力を借りながら、
どういうチームにするか、どうやって勝つチームにするかを話し合うこと。
練習量を多くすることより大事と言ってもいい。
個人の技術力アップは、何も全員で集まった時にしかできないわけではない。
走ったり、筋トレしたり、素振りしたりは1人でもできることだ。
同じノックをずっと受けていても技術力は変わらない。
正面の打球はもう捕ることができるから別の打球を経験した方がいいということ。
中学生になっても足し算を反復しないだろう。
もう足し算のやり方はわかったから、今まで解いたことがないくらいの大きな桁数の
足し算だってやり方がわかっているからいくら大きくなろうと反復せずともできる。
次へ進む。ステージが違うのだ。
同じ練習を重ねて、やった感を得るより、練習のステージをどんどん変え、
勝つための練習はなにか。
そして勝つために何が必要か。チームで話し、考えることだ。
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