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ナイスゲームはこうして生まれる

野球はゲームだ。

ヒットの数やホームランの数、三振シーンといったところが華やかに映りがち。

ただ、これらは得点するため、失点しないための手段のひとつであり、

目的は相手より1回多くホームを踏むこと、

相手がホームを踏むのを1回少なくすることだ。

 

だから、そのためにはフォアボールや相手のエラーで構わないし、

点が入るならバットに当たらなくてもいい。

失点しないのなら、球種など関係ないし、

相手が空振りを繰り返してくれるのならキャッチボール程度の球を投げていてもいいし、

ストライクを投げる必要もない。

 

目的は相手より1回多くホームベースを踏むこと。

それに有効と判断されているのが、ヒットやホームランを打つこと、

三振を奪うことや内野ゴロを打たせる球種を持つこと、と捉えている。

そしてそれらの成功確率を上げるために、情報を仕入れ、分析に力を入れ、

練習を繰り返し、体を鍛え、経験を積んでいく。

 

ホームベースを踏むために、最善と思われる手を打って、

勝負所、勝ち目に分があるところで勝負をかける。

確率が高いと思われる作戦を常に選択していき、時に確率は低いがうまく行けば

試合を有利にする、あるいはその後のチームにとって有益と判断した作戦を選択する。

それが、ゲームだ。根拠もなく、エイッと採用する作戦はゲームではない。

まして野球には間があり、考える時間がある。

 

麻雀というゲームも自分に有利な作戦ばかり採用せず、相手の出方を読んで、

回して打って、和了ることは快心だ。

野球もゲームだから、机上の計算や巡らせた思考が肉体を動かす現場でその通りに

発揮されれば、痛快のナイスゲームとなる。

 

したがって、根拠を持って考えた作戦が奏功することがスポーツであり、

それが、その後の試合への勝つ確率を上げることにもつながる。

セコイと言われがちなバントや敬遠は臆病、消極ではなく、勝つための積極策であり

勝負に対する執念が呼ぶ勇気ある断行だ。

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