日本の野球でお手本となるのはプロの野球だ。
全てのレベル、それは技術、体力、情報の分野で最高峰となるのだから当然のことだ。
プロの野球を真似、技術を真似、ことばに影響を受ける。
しかし、プロの野球はあくまでプロだからできることと、プロの仕組みだから
とる戦術というものがあり、全てを真似てはいけない。
参考にはすべきだが、同じ野球をやっていてはいけない。
幼少の頃より突出した実力をもつ者だけが集まった世界であり、体力が常人より
遥かに高い人間だけが集まっており、野球だけに集中してお金をもらえる環境に
あるという特殊な世界の野球をその下のレベルにまで当てはめられはしない。
だから、プロがやっていること、プロが実践していること、プロが提言していることを
鵜呑みに、その下のレベルでも同じことをやっても絶対にうまく行かない。
そのレベルに合う野球、そのレベルでやるべき野球というものがあるということ。
指導者になる人は、当然、プロの野球や今まで自分がやって来た野球を
まず踏襲することからはじまる。
ところが、長年、そのレベルの野球に携わってくると、違う世界が見えてくる。
この場で有効な手立ては別にあるということに気づくのだ。
ランナー3塁でのエンドラン、金属バットを利してのたたきつけて点を獲る方法、
機動破壊と呼ばれる戦術などは顕著な例だ。
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