毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

左打者豊作時代にサウスポー貴重時代再来

昔は左ピッチャーは貴重とされた。

それは、右ピッチャーが圧倒的に多く、左ピッチャーは数が少なかったから。

対戦の機会が少ない左ピッチャーには苦戦するとされていたのだ。

 

今の方が左ピッチャーは増えてきた感覚がある。

それでも数は少ないから貴重となるのだろう。

それよりも、貴重とされる大きい理由が、左打者が増えたことがあげられる。

 

左ピッチャーをつくることはできないが、左打者は作ることができる。

右利きが、左に変える。

これは、野球のルールが左打者有利にできているから。

それは、1塁への距離が近いということだ。

 

イチローと松井の影響で最近は左打者が一気に増えた。

右投げ左打ちだ。右利きがわざわざ左に変えるのだ。

高校野球では左打者の方が多いチームがあるどころか、野手全員左打ちなどと

いうこともある。

内野手はファースト以外は右利きだし、キャッチャーもまず、右利きだ。

それなのに、左打者が並ぶということは、わざわざ変えていることになる。

 

そういう左打者が増えたのなら、今度は左ピッチャーが有効となる。

数が少ないから有効とされていた左ピッチャーが、今は左打者が多いから有効

となった。

理由は左打者にとって左ピッチャーの投球は見にくいからだ。

 

右ピッチャーに対して左打者、左ピッチャーに対して右打者は

正面に近い形でボールを見ることができる。

つまり、両目で捉えるに近い形になるわけだ。

これが、左ピッチャーに対して左バッターは背中のから来るに近くなってしまい、

ボールを見るには首を多く捻らなければいけない。片目で捉えるに近くなる。

見にくいのだ。つまり、打ちにくいということになる。

松井の天敵とされ、ワンポイントで出てきた遠山は有名だ。

40年ほど前は、左殺しの平田という右打者は有名だ。西岡も左殺しと言われた。

ピッチャーでは、左サイドスローの永射が左殺しといわれた。

 

先日、大谷が右手にスイングしながら当てた相手は左ピッチャーだ。

見にくいから、投球の軌道を捉えづらく、振ってしまい、

それでいて右手に当ててしまった。

これが右ピッチャーを相手にしていたなら

スイングしながら右手に当てるなどということはない。

昨年の大谷のホームラン22本のうち、左ピッチャーからは2本だ。

左ピッチャーからはヒットは打てても、ホームランは極度に出にくくなる。

ヒットだって右ピッチャーより当然打ちにくい。

 

今、左の強打者は多い。

大谷、筒香、柳田、秋山、清宮、村上。

昨年のドラフト1位指名は11球団が高校生野手を指名するという前代未聞の

出来事が起きた。その3人は全て左打者だった。

 

左ピッチャーがさらに貴重となった時代。

左ピッチャー育成はやっぱり重要視される。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP