甲子園11日目の第2試合で、この夏初めてタイブレークへと突入した。
星稜は、昨夏もタイブレークを経験し、この時はホームランで散ってしまった。
このホームランを史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランとマスコミは伝えた。
史上初は言い過ぎだし、逆転サヨナラ満塁ホームランという言い方も違和感がある。
それは、タイブレークでのものなので、最初から2人のランナーが与えられているから。
史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランと言うなら、タイブレークのない中、もしくは
12回までに飛び出さなければ、その言い方は当てはまらない。
ところで、このタイブレークで気が付いたことがある。
タイブレークは裏の攻撃が精神的に有利に立つ。
相手の表の攻撃如何で作戦を選択できるから。
表の方は、2人のランナーを何とか還して2点はとりたいと思うだろう。
0点で終わろうものなら、もう負けたなと覚悟する。
だから、2点では心許ないので送りバントでなく、打たせて3点以上とろうかなど、
考える。
裏の方は、表の結果で作戦を考えればいい。
表の送りバントで3塁フォースアウト獲ったら、この時点で勝ったと思う。
0点に抑えたら、もうそりゃもらったようなもんだ。
さらに0点に抑えた上、自分の攻撃で送りバントが決まったら、もう勝ったも同然。
気づいたこととは、表の攻撃が0点で終わった場合、裏の攻撃のチームは
2人のランナーがいらないということ。
これについては次回へ、火曜連載。
https://twitter.com/yakyucolumn