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物理的に左ピッチャーを苦にしないということはあり得ない

16日のロッテ-日ハム。

ルーキーの佐藤がスタメンに起用された。

同点の8回、無死から出たランナーを送って1死2塁として周ってきた。

ピッチャーは左サイドハンドの宮西だ。

ここで井口監督は代打を送らなかった。

得点圏にランナーを置いた状況で左打者をそのまま送ったのだ。

 

この戦略は確率の低い選択をしたことになる。

もっと言えば、勝負を捨てたとも言える。

この勝負に勝つことだけが目的でなく、例え敗けても経験を手に入れたり、チームへのモチベーションをあげたり、

そのチームに入ってみないとその事情は分からず、選択理由はわからない。

1死なので、ルーキーがダメでも次がある。

実際に三振の後の右打者、田村が決勝打を放った。

その試合を勝つということだけで見れば、佐藤の打席は宝くじに賭けたということになる。

当たればもうけものという采配だ。

 

球界屈指の左腕セットアッパーにルーキーで実績のない左打者を充てるというのは

好結果は全く期待できない。まさに宝くじという状況だ。

この場では何度も記しているが、攻撃側からすれば、左ピッチャーには右打者がいいのだ。

これからは、もっとシビアにアウト1つを獲るために、塁をひとつ獲得するために

こういう起用が顕著になる。

 

よく、左の好打者に、左ピッチャーを苦にしない。などと言うことがあるが、

物理的に左ピッチャーを苦にしないということはあり得ない。

左ピッチャーを苦にしないのではなく、他の左打者より左ピッチャーを打っているということなのだ。

右打者と比べれば、確率が落ちる。

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